オスカー・フォン・ロイエンタール元帥、死す
オスカー・フォン・ロイエンタール 帝国暦458年(宇宙歴767年)10月26日-新帝国歴2年(宇宙歴800年)12月16日

略歴

帝国暦458年10月26日(道原かつみのコミック版より)、下級貴族の父親とマールバッハ伯爵家の3女レオノラとの間に生まれた。生後まもなく母親が自殺し、息子を逆恨みした父親から育児を半ば放棄される。16歳で士官学校に入学。任官後数々の功績を挙げるが、女性関係のトラブルから私的決闘を行って相手を負傷させ、降格処分(大尉から中尉)を受けた事がある。そのため、後に知り合った一年後輩のミッターマイヤーと同階級となり、戦闘上のパートナーとして共に昇進していく。

ローエングラム陣営への参加は、門閥貴族に謀殺されそうになったミッターマイヤー救出のため、ラインハルトに助力を求めた事がきっかけ。それ以来ラインハルトに(相克しつつ)忠誠を誓い、第4次ティアマト会戦(及びその前哨戦の惑星レグニッツァ上空の戦い)を初め、様々な武勲を立てていく。その後、帝国軍上層部の思惑と門閥貴族の策謀により同487年初頭のアスターテ会戦には参加出来なかったが、同会戦で元帥に昇進したラインハルトに再び呼集され、中将・艦隊司令官として元帥府に登用される。

同年のアムリッツァ会戦に至る同盟軍の帝国領侵攻に対する迎撃で武勲を挙げ、ミッターマイヤーと共に大将に昇進。翌488年のリップシュタット戦役ではミッターマイヤーとの共同作戦でレンテンベルク要塞を陥落させる等の功績を挙げて上級大将に昇進。同489~490年のラグナロック作戦ではヒルデガルド・フォン・マリーンドルフの提案でミッターマイヤーとともに同盟首都星ハイネセンを無条件降伏させる。

新帝国暦1年(帝国暦490年)、ローエングラム王朝成立時に元帥に昇進。統帥本部総長に任じられる。翌年、第2次ラグナロック作戦で同盟が消滅して帝国新領土となり、回廊の戦い後に新領土の総督に任じられる。これと前後して、ロイエンタールに恨みを抱いたハイドリッヒ・ラングの策謀で叛逆の疑いありとして一時拘束されたが、ラインハルトとの友誼が失われる事は無かった。

だがその後、地球教の策謀がきっかけとなり叛乱を起こし、第2次ランテマリオ会戦でミッターマイヤー及びビッテンフェルト、ワーレンと戦う。メックリンガーの後方かく乱により撤退するが、その途中でグリルパルツァーの裏切りが発生、死に至る負傷をしたが治療を拒み、ハイネセンに戻った。新帝国歴2年(宇宙歴800年)12月16日、新領土総督府オフィスにて死去。享年33歳でヤン・ウェンリーと生没年が同じであった。死の直前に、ラインハルトを侮蔑する発言をしたヨブ・トリューニヒトを殺害したが「(この行為が)後の歴史の展開に大きな影響を与えた」との論議を、同盟側・帝国側双方に呼んだ。

人物像

身長184cmでこの時代においても長身の部類に入る。頭髪は黒に近いブラウン。左右の瞳の色が違う「金銀妖瞳(ヘテロクロミア)」の持ち主(右目が黒で左目が青。なお両親の目の色は二人とも青で母親の愛人は黒。息子のフェリックス・ミッターマイヤーは青)。

漁色家(ぎょしょくか、女癖があまり良くない)として知られるが、実際には幼少期に母に殺されかけた(愛人と同じ色をした瞳をナイフで刳り抜かれそうになり母は自殺、父からはなじられて育つ)トラウマから強い女性不信を抱えている。 女性側から一方的に迫られ、関係を持っては捨てる事を繰り返し、それがもとで決闘騒ぎを起こした事もある。周囲から批判的な目で見られる事も少なくないが、酔った本人の独白から真相を知ったミッターマイヤーだけは同情的な思いを抱いている。ただし一度だけ、ミッターマイヤーが漁色家ぶりを批判した事があり、その時は口論になった挙句、殴り合いになったようである。

亡父から莫大な財産を相続しており、質素なラインハルトよりもよぼど王侯らしい生活をしていたと言われる。ただし私生活は贅沢であっても、厳しい軍隊生活にも平気で耐えていたため、決して他の兵士たちから恨まれる事は無かったという優れた軍人ではあったが、その自らの軍事的な才能ですら冷めた目で評価していたような面もある。勝敗や優劣は相対的なものであり、当事者間の関係だけでなく周囲の条件や環境によって変わるものであると、達観していた。ラインハルトに対しては浅からぬ忠誠心と尊敬の念を有していた。現状に不満を持ちながらもゴールデンバウム王朝打倒など思いもしなかった自分に対し、その心理的障壁をあっさり乗り越えたラインハルトには、素直に敬服していた。配下の提督の中で「マイン・カイザー(我が皇帝)」をもっとも美しく発音したとされる。

地球教の策謀に嵌められたことを契機に叛乱を起こしているが、不本意な様子は無く、むしろ望んで叛乱を起こした様子が伺える。そのため、戦いの前、ミッターマイヤーや腹心の部下ベルゲングリューンが必死で説得したものの、止めることはできなかった。

死に臨んで発した言葉は、「我が皇帝(マイン・カイザー)、ミッターマイヤー、勝利(ジーク)、死」である。これが何を意図して発した言葉であるかに関しては諸説あり、遺言を聞いた当時の従卒も「聞き取れる言葉のみを記録し、意味不明の言葉は書き止めていない」としたため、真相は不明である。

卓越した能力、超然とした態度と伴に、その裏腹にあまりにも解き難い心理的葛藤を抱えている彼は、多くの読者にとって登場人物中最も興味をひかれる人物の一人であり、ヤン・ウェンリーと並んで銀河英雄伝説において最も人気の高い登場人物となっている。

その他

アニメにおいて声を担当した声優は若本規夫。 ロイエンタールを演じるにあたっては、野心や欲望のエネルギーマグマを抑えながら状況説明をするセリフの多い部分に苦労したと語った。


98話、ロイエンタール提督がお亡くなりになられた。
通しで見るのは今回が5周目か6周目だから展開はわかりきってるけど、にしても死に際まで最高にカッコいい男だなぁ。
若本さん、最近ちょっとギャグっぽいお仕事もするようになってきたけど、やっぱりこういうニヒルでクールで、威厳と迫力のある人物を演じるのが一番似合ってるよ!!

さて、多分日曜日には110話まで見終わるから、丁度2週間か。
大学のころは暇と時間をもてあましてたから1週間かからずに110話行けたんだけどねぇ。

さ、寝るか。

コメント

310
2010年8月28日8:07

あれ全108話でなかったでしたっけ?
自分もヤンの「ごめん」のくだりでグっと来ますね。
DVDボックス買いたいけど高過ぎる…

バントの人
2010年8月28日8:44

いえ、108話はカイザーが病気で倒れる話で、そこからさらに2話あります。

ヤンの「ごめん」はこたえますねぇ。。
その直前の「ミラクルヤンが血まみれヤンになってしまった」っていうのもキツいですね。
毒舌家のクセに冗談のセンスが無くて、どうにしかして死にゆく自分を笑い飛ばそうとしてるんだなっていうのが伝わってきますね。

DVDは僕も買えないっす…

310
2010年8月28日10:09

そーか
108はカイザーが死ぬ回っすか

ブラッディーヤン(/ _ ; )

DVDボックス揃えてもパワー9より安いことに気付きました…
それにしてもロイエンタールの若本ヴォイスは渋過ぎて濡れますなw

おのでん
2010年8月28日22:30

はじめまして
ロイエンタールの若本はどう表現すべきかわからないくらいかっこいいですね
個人的にオーベルシュタインが一番好きです

僕はDVDボックスは初ボーナスで!と考えてますw

突然のコメ失礼いたしました

えーたろ
2010年8月30日11:56

どもー、リンクさせていただきます(`・ω・)

バントの人
2010年8月30日22:57

>310さん
こないだはようこそいらっしゃいました^ ^
銀英伝談義ができて楽しかったです!
今度はロイエンタールの物まねでもしてずぶ濡れしてさしあげましょうww
(微妙なクオリティだけど)

>おのでんさん
コメどもです!
実は僕も一番好きなのはロイエンタールではなくオーベルシュタインだったりします!
初見では大嫌いだったんですけど、繰り返し見れば見るほど良さがわかりますね。
誰からも褒められず、好かれず、それでも王朝のために孤独に戦う姿に惹かれますよねぇ!
DVDボックス、いつ買おうか・・・

>えーたろさん
こなだはどもです!今度はカラオケも行きましょう!

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