本日予定より一日早く、無事退院。
本当はもう数日早いはずだったんだけど、よりによってインフルに感染し39℃~40℃が丸一日続き、昨日までグッタリ。
肺炎はまだ完治していないので、あと一週間は自宅安静で通院治療。

帰宅してまず一週間ぶりの風呂に入った、超気持ちいい!
あとこれからは同室のジジイのイビキとかうめき声を聞かずに静かに寝れるとか、不味い飯食わずに済むとか、とにかく普通の生活に戻れてよかった。

このままニートになれれば最高なんだけどなぁ。
・右胸、右脇腹、右肩、右背中が痛い
・37℃~39℃台の発熱
・赤黒いタンが出る

概ねこんな状態が木曜日から続いております。
昨日病院でレントゲンと血液検査やったら肺炎の可能性が濃厚とのことで、月曜日に再検査して結果次第で(ほぼ確実に)入院とのこと。
昨日の時点でできれば入院してくれと言われたけど、NO準備なのでさすがにお断り。

というわけで、しばらく下界から離れます。
出てこれるのは半月先か、一月先か。
とりあえずDQM2をひたすらやり込む。
833 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 13:00:55.74 ID:gUmrzSW/0 [2回発言]
PWCで何かあったみたいだけど知ってる人いる?
ポイントレーストップの人が思わせぶりなコメント残してDN消してMTGからフェードアウトしたっぽいんだが…


834 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 14:16:53.32 ID:n5XuluTL0 [1回発言]
は?バントの人とか言うゴミのこと?あいつはPWCじゃなくてGCCとかいうところのやつだよ。


835 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 14:19:25.43 ID:gUmrzSW/0 [2回発言]
ああそれそれ。
PWCじゃなかったんか。東京はよくわからんわ。


837 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 15:01:25.43 ID:f03aDIbqO [2回発言]
どうして(ネヲチに)晒される人が出るかというと、その人が晒されに行く文を打つから。
日記の時点で晒されたい宣言していることもあるし、コメントの返事で晒されたい宣言してることもあるけど…


838 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 15:13:10.76 ID:chwYwijK0 [1回発言]
>>833-834
見たけど典型的かまってちゃんだったな
mixiに良くいるわこういうの


839 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 15:27:33.39 ID:iePwKwHQO [1回発言]
バの人がDN消すわけがない
だって本当に構ってちゃんだもの


840 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 15:54:22.67 ID:pKWO9jsbi [1回発言]
URLくれ


841 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2011/09/09(金) 16:14:51.30 ID:7R7MJAuC0 [2回発言]
http://bantman.diarynote.jp/201109091356156037/
ヲチ対象になる頭の悪い日記はたくさんあるけど、今回のに関してはよくわからん。


いや~、ホントに優しいね、ネヲチの人たちは。
皮肉じゃなくてホントに。
こんなゴミクズの構ってちゃんのこと構ってくれるんだもん。
いいことですよ、人様に構っていただけるってことは。

ちなみに>>839の人は知り合いの可能性が高い。
「バの人」って略し方で呼ぶのはリアル知人が多いからね。
他の皆さんも罵詈雑言なり誹謗中傷なり、言いたいことがあればネヲチなりここのコメ欄なりに遠慮なく書いちゃっていいですよん。
僕はそれらを一切否定しません。
面と向かって言えないことでも、自分の名を隠せばノーリスクで好きなこと言えるからね。

そーいうことされると大抵の人は嫌がるけど、僕はそれを普段なかなか聞けない自分に対する他人の本音を聞ける機会だと思ってるので、匿名批判の矛先が自分に向くのはウェルカムです。
今わりとメンタルが衰弱しててネガティブなことは何でも真に受けるので、何か言ってやりたいことがあるなら今がチャンスですよ~。
「ウザイ」「キモイ」「氏ね」みたいな一言メッセージでも、結構ダメージ入っちゃいますよん。

あ~でも電話番号晒して「ここにイタ電しようぜ」とかそういうのはダメよ、普通に犯罪だから。
ある夏の日、其の男は暑さから逃げ込むように上野に向かう特急に駆け込み、指定された座席に着くや鬱陶しそうに上着を脱ぎ捨て、少し座席を倒して暫しの休息に就いた。
よく効いた冷房は暑さに参りきった男の疲れを癒し、瞳を閉じて微睡みながら、人知れずこんな妄想を始めたのであった。


夏。夏といえばホラー。ホラー、といえば・・・ゾンビだね。
バイオハザードとか昔友達とちょっとやったきりだけど、あれはなかなかに背筋が凍る。

ゾンビか。そういえばMTG公式ニコニコチャンネルで、池田剛がゾンビについて推してたな。
墓地を刈り取るもの、とか、ゾンビの横行、とか。
ゾンビデッキ、なかなか面白そうだ。

部族デッキを組むならロードだが、まずは先ほどの墓地を刈り取るものと・・・順応する自動機械もいるな。
これで8ロードか、恵まれてるね、ゾンビは、グリフィンとかゴーマゾアとかに比べれば。

ファイレクシアの変形者も入れて無理やり12ロード、っていうのは面白くないな。
やはり部族デッキを組む以上は「ゾンビ」と刷られたカードを使いたい。
部族デッキならあんまり重いゾンビはNO THXだが、現実的なマナ域で優良なゾンビは・・・・

(i-Phoneを取り出し検索し始める)

虚身の勇者/Null Champion
とりあえず軽いゾンビ、いや軽いってだけで弱すぎるだろ。
バニラの出征路のグールなんかもダメだ。

聖句札の死者/Phylactery Lich
軽くて強い、がデメリットが強すぎるので特殊な構成にしないといけない。
そうするとゾンビデッキじゃなくなっちゃうぞ。
よだれ流しの虚身も軽くて強いけど、今度はこのためだけに色を足さなくちゃいけない。
赤と組んだら何かいいことあるか?火力は手に入るが、それじゃ赤黒ヴァンプの下位互換過ぎるぞ。
グリッサは両方の意味でダメ過ぎる。

皮裂き/Skinrender
これはいいゾンビだ。4マナなので主軸にはできないが、除去内蔵ってのはいい。
ロードがいれば4マナ4/4だしな。
うん、採用候補。

グレイブディガー/Gravedigger
伝統のアドバンテージクリーチャー。構築レベルかと言われれば普通は疑問符がつくが今回はゾンビデッキ。
アドの取れるゾンビは強いぞ。
これも4マナなのが気になるけど、候補。

ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
十字軍双璧の片割れ、タダ強クリーチャー。そういえばお前ゾンビなのね。
感染持ちなのは痛いデメリットだが、ロードならば強化できるので無駄にはならない。
ロード2体+十字軍がそろえば2パンチで勝ちだ。
メインは怪しいが、対赤単や対カウブレードのサイドとしては充分過ぎる。

さてさて、こんなところか。
案の定だが、低マナ域のパーツが無さ過ぎる。
ロードが3マナで優秀なゾンビが4マナ。
初動3ターンなんてデッキとしてありえないし、序盤をどう動くかが問題なのだが・・・・

2マナ域にはそうアレが、ゾンビの横行がいるじゃないか。
2ディスカードのコストは結構重いが、上手くロードと噛めば0マナで3/3なり4/4が出てくる。
これは強い。このカードは是非ともゾンビデッキに採用したい。

するとゾンビの横行のコストをどうやって調達するか、そこが焦点になってくるな。

赤タッチしてチャンドラのフェニックス・・・と思ったがこれはダメダメ。
フェニックス1体では回収するのに火力1発使うため、2体以上いないと結局手札は増えない。
チャンドラの+能力で回収?いやいや、PWって維持するの結構大変なんだから。
よっぽどボードを握らないと毎ターン安定して回収とかムリムリ。
だったら部族じゃなくてコントロール組めって話。

単純にドローを増やすとするなら・・・ジェイス・ベレレンがいいね。
ロードと同じ3マナ域なのが気になるけど、+能力中心に使えば3マナの割りに忠誠度が高いから使いやすい。ドローでトークン出してブロッカーに使えるし、チャンドラより大分守りやすい。
サブカラーは青で決まりだ。

しかし、ジェイスだけではちょっとインパクトにかけるな、他に青で劇的に引きが増やせるカードは・・・

あ!コイツだ!!
Consecrated Sphinx / 聖別されたスフィンクス (4)(青)(青)
クリーチャー — スフィンクス(Sphinx)
飛行
いずれかの対戦相手がカードを1枚引くたび、あなたはカードを2枚引いてもよい。

4/6

これはヤバイぞ!相手がドローするたびにゾンビがタダで一体手に入る計算だ!
これなら瞬く間に地上がゾンビで埋め尽くされ、空には大型フライヤー!
まさに悪夢!!!
しかもジェイス・ベレレンと組み合わせれば+4ドローでゾンビがさらに倍速で増える!
ヤバイヤバイヤバイぞ!!

問題はコイツの重さだ。部族デッキにする以上、土地の枚数はあまり増やしたくない。
ビートダウンの標準である24枚、すなわち4ターン目4枚くらいがちょうどいい。

するとそこから土地をもう2枚調達する必要があるわけだが・・・
ええ~とアレだ、アレ!ヤーレンじゃなくてソーメンじゃなくてぇ~ソーレン!
真面目な身代わりだ。
ゾンビじゃないけどCIPで土地が1枚伸ばせるし、死ねば1ドローできるからゾンビの横行との相性もいい。

ソーレンを出した次のターンにもう1枚セットランドすれば6マナに到達してスフィンクスモードに突入できるわけだが。
もう1枚の土地を手に入れる方法は何ぞや?
そういえば、何とか理論ってのがあったな。プリンターみたいな名前のアレだ。
エプソン・・・リコー・・・キャノン、じゃなくて。
富士ゼロックスだ!富士ゼロックスなんちゃら理論だ!

あれは要は軽いドロー操作でライブラリーを掘れば一定確率で土地が見つかるから、そのスペルを土地にカウントしていいって話だよね。
定業とか思案がそうだよね。
富士ゼロックス自体はドロー操作で土地を切り詰めまくっても、土地を掘るのに毎度毎度マナを使うから動きが取れなくなっちゃうっていう欠点があるんだけど、幸いこのゾンビデッキは1~2マナ域がスカスカだ。とりあえずやることない序盤を土地掘りに使うんなら、無駄な動きってことにはならないでしょ?
3ターン目以降はジェイスもいるから、さらに引き増せて結構安定して土地が手に入るようになると思うんだ。
定業4積みは確定として、あとはハンデスなんかも入れたいから思案の枚数はデッキ構成と要相談だね。

土地が入手しやすくなるんなら、ゾンビの横行とのシナジーで恐血鬼なんかもありだね。
復讐に燃えたファラオは・・・ゾンビの横行が無いときに大体腐りそうだから止めとこう。
あとは空きスペースに呪文貫きとか適当に軽いカウンターをブチ込んどけばいいんじゃね?
1ターン目定業orハンデスで、2ターン目にゾンビの横行があれば置く、無ければカウンター構えながらハンデスor定業とか。
以降はロード置いてポコポコ殴りつつ6マナに到達したらスフィンクスでゾンビ祭り!!みたいな。

お、これなんか出来たんじゃね?

よーし今ノパソ持ってるし早速取り出して本格的にデッキリスト・・・を・・・・むにゃむにゃ・・・


・・・・・・

「まもなく、上野、上野。ご乗車ありがとうございました。お忘れ物のないよう、ご注意ください」

ハ!!

あ~あ~、寝ちゃったよぉ。
せっかくいいとこまで思いついたのに、なんだか内容うろ覚えだよ。
せめて携帯にでもメモすればよかった。

そういえばまだ四時前か、あ~会社戻んないと。
あーーーー、かったりぃ!!

「ふぅ」と軽くため息をつくと、男は立ち上がって上着を腕に引っ掛け、重そうな鞄を引きずりながら、重い足取りで上野駅の雑踏の中に紛れていった。
今日は日本選手権決勝の裏でひっそりとGCCをしてきたけど、優先してこれを書きたいと思います。


まずkukekeさん、日本選手権優勝本当におめでとうございます。
リアルでもDN上でも交流の無い方ですが、ddsさんの記事より来歴を拝見しました。
マジックを始めたのがアラーラ発売直後で僕が復帰したのとほぼ同時期。並み居る古豪、強豪、そうそうたるプロプレイヤーたちを退けてキャリア僅か3年にも満たずに日本の頂点に立ったことは、偉業としか言い表せません。本当に凄いことだと思います。
ビート大好きでまずナヤのエントリーセットに手をつけたことも、個人的に共感を覚えます。
そして「ドブン」というのをただの成り行きの結果として捉えるのではなく、ドブンの本質を考え、ドブンを起こし、起きたドブンをどう生かすかということを真摯に研究し練習した、その姿勢は僕たち草の根のマジック愛好家でさえ見習うべき点がおおいにあるでしょう。
マジックというのは不確定要素や運否天賦に満ちたゲームですが、己自身の思考・技術の及ぶ範囲の事象は全て最善にした上で、初めて運否天賦に賭けることが許されるものだと、僕は思います。
「引きの強さが武器である」と自他共に認められているプレイヤーは、同時に「引きの強さ以外」の全てのことを高いレベルでこなしているはずです。
完璧なフォームで全力で走らなければ、追い風が吹くことの利を生かせはしませんからね。
上昇気流に乗るのが上手い人は、常に気流に乗るための完璧な姿勢を取っているのです。
こんな名もない単なる一愛好家が言うのもおこがましいことですが、殴るの大好きドブン大好きな僕のようなタイプのプレイヤーの、最高のサクセスストーリーを見せてもらいました。
「運とはこうやって捕まえるものだ」、そんな素晴らしいお手本を見せて頂いた気がします。

おめでとうございます、世界選手権での活躍も期待しています!



続いて二位の藤本さん、惜しかったです。
決勝生放送のときは外出していたので今の時点でどういう試合内容だったかはわかりませんが、とても興味があります。
藤本さんといえばローリー印の緑白アグロで駆け上がってきたプレイヤーですが、正直ここまでやってくれるとは思いませんでした。
「緑白はヴァラクートに勝てる」という持論で緑白アグロを調整しつづけて来ましたが、同じ考えを何人もの実力あるプレイヤーが持っていてくれていて、それをこういう形で実現してもらったことで、凄く勇気を貰いました。
先ほどkukekeさんの姿勢に共感を覚えると言った舌の根も乾かぬうちにいうのも申し訳ないですが、デッキ内容では藤本さんにとても期待していました。
前日予選で抜けたレシピに緑白があり、初日スタン全勝のレシピに緑白があっても、「これって本当にヴァラクートに勝てるの?」っていう声が公式ニコラジなどで多く聞かれました。
しかし今日現在の藤本さんの結果を見て、そういう意見を言う人は少なくなっているでしょう。
まだそう思うのなら、どうぞ納得のいくまで分析し研究して御覧なさい。
自分の立てた理論が正しいことを本来は自分自身で実証するべきなんでしょうが、こんな大舞台で同じことを実証してくれた人がいることは嬉しい限りです。
僕はプレイヤーとしては馬鹿で間抜けで下らないミスばかりする奴ですが、デッキ製作者としての自分にはそれなりの誇りがあります。
他人の成功に便乗するのは何だか小物染みていて滑稽だと自分でも思いますが、僕は藤本さんが準優勝でとっても嬉しいです。
俺たちは勝ったんだ!緑白を研究していたものの端くれとして、そう思わせてください。



さらに個人的な話になりますが、イカ彦兄さんこと井川さん、あと一歩で日本代表になれなくて本当に残念です!
兼ねてからhappymtgのレガシーMAD研究室を読ませて頂いていて、よくデッキをコピーして回していました。個性的で奇抜でアイデアの溢れるデッキばかりで、読むのも面白くて使うとさらに面白いものばかりです。僕はガチガチなデッキの組み方しか出来ないので、ああいう新しいアイデアを綺麗に形にするデッキ構築っていうのは羨ましく思います。
つい半月前のPWCのチムスタで初めてお会いして「ファンなんです、えへへ」なんて挨拶をさせてもらったばかりなので、昨日のトップ8の中に名前があって「おおースゲェ!!」って興奮してました。
デッキも超前のめりな白単鋼のメインにこっそり2枚入った定業と、サイドに統一された意思!安定を得るために最低限、最適枚数のパーツを入れたタッチ青、さすがのセンスだなと思いました。
三位決定戦は魔王三原さんに破れてしまいましたが、また次の機会の活躍を期待しています!!



最後は誰というわけでもなく、ヴァラクートについて。
この大本命のアーキタイプが予想通り最大勢力を築いてTOP8に三人も入ったのは、僕はいいことだと思います(三位決定戦がヴァラクートの三原さんが井川さんを下したことは、う~ん複雑。。。)。
先述の通り僕はアラーラブロックから本格的にマジックを始めた人間です。
そのアラーラブロックは個々のカードパワーが非常に高く、いわゆるグッドスタッフといわれるデッキが組みやすい環境にありました。
その後のゼンディカーブロック、ミラディンの傷跡ブロックと環境が移行するにつれ、(石鍛冶の神秘家、精神を刻む者、ジェイス、原始のタイタンなど一部を除いて)個々のカードパワーはそれまでより低く設定されるようになっていきました。
アラーラブロック中心の環境ではジャンド、バント、ナヤなどグッドスタッフ的なデッキが多く存在しましたが、そのアラーラが落ちた後は個々のカードパワーを集めただけではデッキとして成立するに至らず、明確なコンセプトを持ってデッキを構築することが求められる環境になりました。
僕はアラーラが落ちたことでそれまでのような強いカードを集めるデッキの組み方ができず、とても苦痛でした。というか、今でもちょっと苦痛です。
それと同時期に環境最強のデッキとして君臨したのが、強烈なコンセプトを持ったデッキであるヴァラクートです。
一時はCaw-Bladeに最強の座を明け渡しましたが、ヴァラクート使いはプロツアーから身近な草の根まであらゆる環境に常に一定数存在し、ちょっといいデッキが組めたと思ってもヴァラクートに当たると手も足も出ずボコボコにされる、そんなことが毎週のように続きました。
正直気が滅入りましたし、ヴァラクートを見ることさえ嫌になりました。
そんな中で僕はこんな思いを抱くようになりました。
「ヴァラクートに勝ち目の無いデッキなんて、デッキじゃない」
どんなに頑張ってマナ加速してクリーチャーを展開してライフを攻めても、一定ターンが経過すると全く別の次元から膨大なダメージが降り注ぎ瞬く間に敗北させられてしまう。そんな理不尽なデッキというのが、僕の中のヴァラクートのイメージです。
赤単のような純粋に速いデッキならば自然に間に合ってしまうこともあるでしょうが、僕がたまたま好きだった緑のビートダウンは出足がどうしても遅れるので、漫然とクリーチャーを並べるだけではまず間に合いません。
一体どうしたらいいものか。
そこで僕は今までのデッキの組み方を改め、デッキ構築を一から勉強することにしました。
個人名を挙げればボトムデッカーさんのDNはおおいに参考にさせてもらいましたし、直接アドバイスを頂いたこともありました。
氏には本当に感謝しています。
最初は形だけの見よう見真似でしたが、それだけではどうしても結果に結びつきませんでした。
自分のデッキに応用するには、氏から学んだことを自分の力で噛み砕き自分の組みたいデッキに一つ一つ当てはめる、大仰にいえば再構築する必要がありました。
その過程で、ヴァラクートに関して一つ気がついたことがありました。
ヴァラクートはメインに稲妻等の数枚の火力、サイドに紅蓮地獄等の全体火力やアーティファクト、エンチャント破壊を取っていますが、基本的に自分のコンボを達成させることを優先するデッキなのでこれらは必要最小限です。
コンボが達成するまでは最低限にしか盤面に干渉してこないこと、その間にこちらが勝つこと。
言うなればヴァラクートに勝つことは「ターンとの戦いに勝つこと」だということです。
コンボを達成するまでのターンは決まっていて、それまでに盤面に干渉してくる回数の予想が立てやすい。
僕は、ヴァラクートに勝つには「決められたターンの間に20点のダメージを与える最適なデッキを組むことだ」という結論に、ようやく達することができました。
キルターン、というのはビートダウンの最も基本的な概念の一つですが、その重要性を強烈に突きつけてくるのがヴァラクートというデッキなんだと深く感じました。
もちろん相手が居ない一人回しでなら4キルできるデッキなどいか様にも組めますが、相手から干渉を受ける前提で考えなければ実戦で使えるデッキにはなりません。
まず相手のデッキの動きを想定しないといけませんが、ヴァラクートは比較的決まったパターンの動きをするので、仮想敵とするには分かりやすいデッキでした。
ヴァラクート側の動きを想定した上で、例えば「1ターン目にバッパラが焼かれるケースと焼かれないケース」「2ターン目に3マナ域アタッカーが焼かれるケースと焼かれないケース」、サイド後は「紅蓮地獄を撃たれるケースを撃たれないケース」「転倒の磁石を置かれるケース」など様々なパターンを想定した上で、こちらの動きを組み立てていきました。
そうして徐々に、「一定の確率でヴァラクートに間に合う動き」というのが出来上がっていきました。
最近僕が「先手ならヴァラクートに勝てる!」と言っていたのは、そうした動きの想定によるものです。
そうして大体の「動き」が決まったところで、今度はその動きをするために必要なパーツの枚数を簡単な確率論で弾き出し、また5枚以上同じ役割ができるパーツが揃わないときは、代替パーツを用意して、元の「動き」に修正を加えます。
こんな話は、前にも一度しましたよね。
こうして「ヴァラクートに勝てるパーツの集合体」が出来上がったところで、他のデッキに対する勝ち方も同じように確認し、フリースロットを埋めたり修正を加えてデッキを完成させていきます。
そうして出来上がったのが、「先手ならヴァラクートに勝てる」今の緑白アグロです(今日使った最新のレシピは後日掲載します)。
自分の大好きな色の大好きなアーキタイプで最初は絶望的だった目標がほとんど達成できちゃったんだから、僕はとてもラッキーだと思います。
個人的な事例の話が長くなりましたが、要はヴァラクートは「コンセプトを持って構築すること」「動きを理解して構築すること」の重要性を教えてくれる「先生」のようなデッキだと、僕は思っています。
勿論ヴァラクートにも色々なタイプがあり、マナ加速にもフィニッシャーにもサイドボードにも様々な選択肢がありますが、それを勘案した上でも実に完成されたアーキタイプだと思っています。
ヴァラクートがいなければ僕はおそらくあんな絶望を味わうこともなかったでしょうし、そこから打倒を目指してデッキ構築の勉強をするモチベーションも起こらなかったでしょう。
あれも強いから入れてこれも強いから入れて、という初心者的な構築から一歩前進するきっかけを与えてくれた、それが僕にとってのヴァラクートです。
そんな僕みたいちっぽけな愛好家だけでなく、何千何万という人が研究し研究しつくされ、数多くの対抗案が開発されても、なおその上を行き結果を出してくれたことに、僕は嬉しく思います。
そう、敵は強大であればあるほど挑みがいがある。
最初は手も足も出なかったボスキャラを倒すために自分のキャラのレベルを地道に上げる作業が、今は楽しくて仕方がないです。
そんなヴァラクートと毎週スタンダードで会えるのも残り僅かな期間となってしまいましたが、僕と僕らにとって最後まで最大最強の敵であり続けてくれることを願っています。


あ、ちなみにアラーラブロックのことディスったように見えるかもしれないけど、そんなことないから!大好きだからアラーラ!ティレルちゃんもラフィークもレリカリもモンクも教主もジェスも賛美ネコもジェナーラもバンチャも流刑もファイネスト、血編みもヒルもパルスもクルーエルもエスチャも漕ぎ手もみんなみんな大好きよ!!
ただその頃は僕が大人じゃなかったっていう、それが言いたかっただけさ。
誤解の無いようにね。

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