【ニッセン予選@板橋】ビート厨的注目デッキ
2011年5月23日 デッキ考察 コメント (19)21日土曜日に板橋で行われたニッセン予選の上位入賞デッキの中で、気になるのがあったので取り上げてみようと思う。
【GWBアグロ】
やはり緑白アグロが結果を出してきた。
NPH参入でかなり強化されたアーキタイプだし、誰かがやってくれると思ってた。
まず印象的なのが、定番の1ターン目アクションである極楽鳥を採用せず、代わりにハンデスを採っているところ。自分のトップスピードが遅くなる代わりに相手を減速させることができるので、結果的に極楽鳥と同じくらいテンポが取れる。Caw-Bladeと双子コンボによく刺さるため、ハンデスというのはいいアプローチ。除去として採用されている四肢切断も、1マナでマナクリーチャーや殴打頭蓋を石鍛冶を潰したりと、とにかく序盤にテンポを取ることに長けている。
コジレックの審問4+強迫1+ミシュラン3枚=8枚は1ターン目のアクションとして適正な枚数。
さらに2マナ域に水蓮のコブラ、巣の侵略者、戦隊の鷹、石鍛冶の神秘家と、キープ基準になるカードが多いため、ビートダウンにしては7枚キープがしやすいデッキじゃないかと思われる。
墓所のタイタンが採用されているのが面白い。除去の主流が破滅の刃から喉首狙いに移行したことでフィニッシャーとしての信頼感が一時薄らいだものの、主流が四肢切断に取って代わられたことで再び除去が効きづらいフィニッシャーとしての地位を取り戻したように思える(四肢切断でも-5/-5修正は入るためコンバットで打ち取ることはできるが、大抵その時点で2/2トークンが4体も湧いている)。
マナ生物を削ったビートダウンに6マナは重いものの、26枚の土地により水蓮のコブラが毎ターン上陸できる上、ガラクのプラス能力によっても到達できるマナ域だ。
サイドに目を移すと、3色目に黒を選んだことによる恩恵を感じる。ヴァラクート対策の定番記憶殺しは、双子コンボにも刺さるため今まで以上に受けが広いカードになった。面白いのが吸血鬼の呪詛術士で、黒ダブルシンボルが出るならPWを後腐れなく処理できるカードとしてこれほど優秀なものはない。素のスペックも2/1先制攻撃と優秀なアタッカー。黒緑剣に弱いのが珠に傷なものの、装備品を担げば殴打頭蓋を牽制できるのがまた良い。
全体としては、ブン回り要素を削った分受けが広く安定したデッキと言える。
Cawの海を勝ち上がってきたことにも納得できる。極楽鳥を削ったとはいえコブラ、ガラクは依然採用されているため、Caw相手にマナ差で勝つ戦略も取れる。
逆にこのデッキには明確な弱点も存在する。
それは「ヴァラクートに弱い」ということ。
GW系の中速ビートダウンはただでさえヴァラクートにあまり有利は付かないが、このデッキは最序盤のブーストである極楽鳥を始め、単体で打点の高いミラディンの十字軍や刃砦の英雄といった面々を採用していないため、速度では容易に追いつけない。一応ハンデスで相手のマナ加速を1,2枚抜くことはできるが、それで運良く止まってくれなければメインはかなり厳しい戦いになるだろう。戦場に出た原始のタイタンを単体では処理できない、という四肢切断の弱点が露呈するマッチアップでもある。
サイド後は記憶殺しを武器に戦うことになるが、「原始のタイタンを抜いたら返しに業火のタイタンが出てきた」なんてのはよくある話。相手のフィニッシャーに対しては実質記憶殺しでしか対処できないため、ハンデスも絡めて的確に抜く必要がある。
今後メタの変遷でヴァラクートが増えてきたら、サイドボードには「蔑み」を追加するのがいいかもしれない。これによりフィニッシャーを落としながら手札を確認できるため、記憶殺しで相手を封殺する戦略がより強固になる。
しかしGWというアーキタイプ自体、ヴァラクートの不在に付け込んで浮上してきたものであるため、その不在中の天敵を気にかけすぎることはナンセンスなのかもしれない。
ともかく、同業者として一番気になったデッキがこれなのでちょっと長めに紹介してみました。
【GWシャーマン】
こちらは打って変わってお馴染?のオーソドックスなシャーマンデッキ。
基本的な動きはここで語るまでもないと思うから、特徴的な部分だけをピックアップしていこう。
まず目についたのが、NPHで登場した「3マナの砂漠の竜巻」こと内にいる獣。事前に騒がれたわりにTop10で採用しているのはこのデッキだけなので、全然流行らなかったなぁという印象。
まあ確かに、何も考えずに投入したところで3/3トークンが邪魔すぎる。しかしこのデッキの場合、ミラディンの十字軍と剣のプロテクション(緑)で無視できる他に、復讐蔦も相打ちになるものの容易に墓地から復活できるため実質チャンプブロックにしかならない。それでもアドバンテージは失うため4枚投入は難しく、2枚というのは調整の結果の適正枚数なのかもしれない。
自分が使ってみての印象も含むのだが、このカードはCaw-Bladeによく刺さる。PW、装備品を割れるのはもちろん、インスタントで土地を破壊できるのは想像以上に強い。マナ漏出用に立てた土地に撃ってカウンターを浪費させたり、色マナを拘束したりと嫌らしい動きができる。
同じくNPH産のニューフェイス、呪文滑りもなかなかに渋い。Caw-Bladeには早速標準されつつあるが、このデッキにおいてもクリーチャーや装備品を守る避雷針としての意義は大きい。ことシャーマンデッキにおいては、シャーマンが真っ先に除去対象になり序盤の動きが鈍くなりがちなため、先に呪文滑りを出しておくメリットは大きい。他のデッキへの対策カードとして見ても、剣を装備した石鍛冶を止められる、双子コンボへの強烈な牽制になる、赤単に火力を浪費させる、ヴァラクートの被害を多少抑える、などなど有効範囲は意外に広い。
太陽のタイタン1挿しというのも面白い。これもCaw-Bladeから転用したと思われる戦法で、単純にアドバンテージを取れる以上に装備品破壊を無意味にできる。
5マナまでは急速に伸びるが6マナにはなかなか到達できないマナカーブではあるのだが、そこはシャーマンデッキ。必要な時にサーチして不要なときは捨てればよいため邪魔にはならない。
全体の構成としてはマナ加速からの鷹・石鍛冶とシャーマン・復讐蔦という二大戦略を有しており、デッキの強い部分は前環境から何ら変わっていない。石鍛冶とシャーマンによりほとんどのカードをサーチできるこのデッキにおいては、NPH参入により選択肢がさらに増えてより柔軟性が増したように思える。サーチさえ機能すれば、どんな相手であっても何かしらの有効牌をもってくることができる。
気をつけなければいけないのが、サーチが充分機能しない場合である。具体例としては、RDWが挙げられる。赤白剣と殴打頭蓋により一見真っ赤なデッキに有利なように思えるが、赤白剣は装備できるのが大体4ターン目以降、殴打頭蓋は石鍛冶が除去されれば戦場に出せるのは4ターン目か5ターン目と、全然間に合ってない。またシャーマンは戦場に出てからサーチができるまでにタイムラグがあり、除去されるとデッキが上手く機能しなくなるケースすら出てくる。
赤対策のカードはシルバーバレットではなく素引きする前提でサイドインしないと、成すすべもなくボコボコにされる危険性が大きい。例えばこのデッキのように、呪文滑りをメイン2枚+サイド1枚にしてサーチ無しでも引いてこれるようにするのも手だ。
【四肢切断】
デッキというわけではないけど、新環境を象徴するカードの一枚。
今回の板橋予選でも、Top10のうち実に9つのデッキで採用されている。
-内訳-
1位Caw-Blade(3枚)
2位GWB Aggro(3枚+サイド1枚)
3位Caw-Blade(3枚)
4位Caw-Blade(4枚)
5位RDW(サイド3枚)
6位WGR Allies(0枚)
7位RDW(4枚)
8位Caw-Blade(3枚)
9位Caw-Blade(3枚)
10位GW Aggro(3枚)
何という屠殺場ww
いくら黒マナがなくても撃てるとはいえ、ここまで氾濫するとは思ってなかった。
これを一つみて気がついたのが、「Dark-Blade」ことタッチ黒Caw-Bladeが結果を出せていないこと。Caw-Bladeが黒をタッチする理由はハンデスと除去だが、そのうちの除去については黒を足さずとも四肢切断でこと足りるようになってしまった。結論を出すには性急だが、四肢切断の登場とタッチ黒Cawの減少は無関係ではないだろう。
この流れとは全く逆行するが、「呪文滑りに効かない」という一点を理由に自分はわざわざ黒をタッチして喉首狙いを採用した。しかしそのレシピを使ったゴブは、墨蛾や先駆のゴーレムが除去できずにかなり苦労したとのこと。今主流のインスタント黒除去の性能を比較してみよう。
カード名:長所/短所
破滅の刃:墨蛾、先駆のゴーレムを除去できる/黒タイタン、φ十字軍、細菌トークンを除去できない・呪文滑る
喉首狙い:黒タイタン、φ十字軍、細菌トークンを除去できる・呪文滑らない/墨蛾、先駆のゴーレムを除去できない
四肢切断:無色1マナ使える・φ十字軍、細菌トークンを除去できる・墨蛾、先駆のゴーレムを除去できる/神話タイタンサイクルを除去できない(追記:聖別されたスフィンクスもいたね)・呪文滑る・ダメージレースが辛くなる
こう見ると、何色でも使えるクセに破滅の刃と喉首狙いの良いところを合わせたような、実にインチキ臭い性能だ!メインに採用する除去としては、これ以上ないくらいの汎用性を備えている。
しかしこのカードは「神話タイタンサイクルを除去できない」「呪文滑りが効く」というマイナスの特性を備えていることも忘れてはいけない。特にタイタンサイクルを除去できないのは非常に痛く、除去をこれに頼っているとヴァラクートを踏んでどうにもならなくなる危険性を孕んでいる。
とはいえ超優秀カードであることは代わりないため、弱点を補えるような他の除去と併用し、サイド後の枚数調整できることが望ましい。ウチのデッキならメイン喉首1+四肢切断2、サイドに喉首2なんてのがいいかな?
ありきたりな結論になるけど、この超優秀除去は今後ますます広く使われるようになるだろう。
ヴァラクートが沈黙している限りは・・・・
あーー、ちょっと書くつもりがまた5000字近くやっちまったよ><
書きたいことを短くまとめるのもスキルだ、と痛感・・・
ま、ちょっとビートダウンが好きな素人が誰でもわかることをシタリ顔で語ってるだけなんだけど、ニッセン予選の結果とか全然知らなかった人が読んで「ふーん」くらいに思ってくれればそれでいいんじゃね?くらいなスタンスでゆるーく書いてます。
最後に書くことじゃないけど、暇なら読んでねww
超大事な追記!!!
上で紹介した2個目のデッキ、ずっとシャーマン入りのつもりで書いてたけど実は入ってなかったことが判明!
いやーーー恥ずかしいーーーもうダメーーー><
あとでおうち帰ったら大幅に加筆訂正します。。
どうもすまそ。。。。。
【GWBアグロ】
2nd place・7-1
土地 (26)
4 : 平地/Plains
4 : 森/Forest
3 : 沼/Swamp
4 : 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 : 湿地の干潟/Marsh Flats
4 : 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
3 : 活発な野生林/Stirring Wildwood
クリーチャー (16)
4 : 水蓮のコブラ/Lotus Cobra
4 : 戦隊の鷹/Squadron Hawk
2 : 巣の侵略者/Nest Invader
4 : 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic
2 : 墓所のタイタン/Grave Titan
その他 (18)
3 : 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
2 : ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
1 : 殴打頭蓋/Batterskull
2 : 戦争と平和の剣/Sword of War and Peace
1 : 饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine
1 : 肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind
1 : 強迫/Duress
4 : コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
3 : 四肢切断/Dismember
サイドボード (15)
3 : 自然の要求/Nature’s Claim
1 : 強迫/Duress
3 : 吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage
4 : コーの火歩き/Kor Firewalker
1 : 四肢切断/Dismember
3 : 記憶殺し/Memoricide
やはり緑白アグロが結果を出してきた。
NPH参入でかなり強化されたアーキタイプだし、誰かがやってくれると思ってた。
まず印象的なのが、定番の1ターン目アクションである極楽鳥を採用せず、代わりにハンデスを採っているところ。自分のトップスピードが遅くなる代わりに相手を減速させることができるので、結果的に極楽鳥と同じくらいテンポが取れる。Caw-Bladeと双子コンボによく刺さるため、ハンデスというのはいいアプローチ。除去として採用されている四肢切断も、1マナでマナクリーチャーや殴打頭蓋を石鍛冶を潰したりと、とにかく序盤にテンポを取ることに長けている。
コジレックの審問4+強迫1+ミシュラン3枚=8枚は1ターン目のアクションとして適正な枚数。
さらに2マナ域に水蓮のコブラ、巣の侵略者、戦隊の鷹、石鍛冶の神秘家と、キープ基準になるカードが多いため、ビートダウンにしては7枚キープがしやすいデッキじゃないかと思われる。
墓所のタイタンが採用されているのが面白い。除去の主流が破滅の刃から喉首狙いに移行したことでフィニッシャーとしての信頼感が一時薄らいだものの、主流が四肢切断に取って代わられたことで再び除去が効きづらいフィニッシャーとしての地位を取り戻したように思える(四肢切断でも-5/-5修正は入るためコンバットで打ち取ることはできるが、大抵その時点で2/2トークンが4体も湧いている)。
マナ生物を削ったビートダウンに6マナは重いものの、26枚の土地により水蓮のコブラが毎ターン上陸できる上、ガラクのプラス能力によっても到達できるマナ域だ。
サイドに目を移すと、3色目に黒を選んだことによる恩恵を感じる。ヴァラクート対策の定番記憶殺しは、双子コンボにも刺さるため今まで以上に受けが広いカードになった。面白いのが吸血鬼の呪詛術士で、黒ダブルシンボルが出るならPWを後腐れなく処理できるカードとしてこれほど優秀なものはない。素のスペックも2/1先制攻撃と優秀なアタッカー。黒緑剣に弱いのが珠に傷なものの、装備品を担げば殴打頭蓋を牽制できるのがまた良い。
全体としては、ブン回り要素を削った分受けが広く安定したデッキと言える。
Cawの海を勝ち上がってきたことにも納得できる。極楽鳥を削ったとはいえコブラ、ガラクは依然採用されているため、Caw相手にマナ差で勝つ戦略も取れる。
逆にこのデッキには明確な弱点も存在する。
それは「ヴァラクートに弱い」ということ。
GW系の中速ビートダウンはただでさえヴァラクートにあまり有利は付かないが、このデッキは最序盤のブーストである極楽鳥を始め、単体で打点の高いミラディンの十字軍や刃砦の英雄といった面々を採用していないため、速度では容易に追いつけない。一応ハンデスで相手のマナ加速を1,2枚抜くことはできるが、それで運良く止まってくれなければメインはかなり厳しい戦いになるだろう。戦場に出た原始のタイタンを単体では処理できない、という四肢切断の弱点が露呈するマッチアップでもある。
サイド後は記憶殺しを武器に戦うことになるが、「原始のタイタンを抜いたら返しに業火のタイタンが出てきた」なんてのはよくある話。相手のフィニッシャーに対しては実質記憶殺しでしか対処できないため、ハンデスも絡めて的確に抜く必要がある。
今後メタの変遷でヴァラクートが増えてきたら、サイドボードには「蔑み」を追加するのがいいかもしれない。これによりフィニッシャーを落としながら手札を確認できるため、記憶殺しで相手を封殺する戦略がより強固になる。
しかしGWというアーキタイプ自体、ヴァラクートの不在に付け込んで浮上してきたものであるため、その不在中の天敵を気にかけすぎることはナンセンスなのかもしれない。
ともかく、同業者として一番気になったデッキがこれなのでちょっと長めに紹介してみました。
【GW
10th place・6-1-1
土地 (25)
4 : 森/Forest
4 : 平地/Plains
2 : 湿地の干潟/Marsh Flats
2 : 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 : 乾燥台地/Arid Mesa
1 : 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 : 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
2 : 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
3 : 活発な野生林/Stirring Wildwood
2 : 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (27)
4 : 極楽鳥/Birds of Paradise
4 : 水蓮のコブラ/Lotus Cobra
4 : 戦隊の鷹/Squadron Hawk
4 : 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic
2 : 呪文滑り/Spellskite
4 : ミラディンの十字軍/Mirran Crusader
4 : 復讐蔦/Vengevine
1 : 太陽のタイタン/Sun Titan
その他 (8)
1 : 饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine
1 : 戦争と平和の剣/Sword of War and Peace
1 : 殴打頭蓋/Batterskull
2 : 内にいる獣/Beast Within
3 : 四肢切断/Dismember
サイドボード (15)
3 : 天界の粛清/Celestial Purge
2 : 帰化/Naturalize
2 : 転倒の磁石/Tumble Magnet
2 : ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
1 : 呪文滑り/Spellskite
1 : 刃砦の英雄/Hero of Bladehold
1 : ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph
1 : 内にいる獣/Beast Within
1 : 神への捧げ物/Divine Offering
1 : 戦争と平和の剣/Sword of War and Peace
基本的な動きはここで語るまでもないと思うから、特徴的な部分だけをピックアップしていこう。
まず目についたのが、NPHで登場した「3マナの砂漠の竜巻」こと内にいる獣。事前に騒がれたわりにTop10で採用しているのはこのデッキだけなので、全然流行らなかったなぁという印象。
まあ確かに、何も考えずに投入したところで3/3トークンが邪魔すぎる。しかしこのデッキの場合、ミラディンの十字軍と剣のプロテクション(緑)で無視できる他に、復讐蔦も相打ちになるものの容易に墓地から復活できるため実質チャンプブロックにしかならない。それでもアドバンテージは失うため4枚投入は難しく、2枚というのは調整の結果の適正枚数なのかもしれない。
自分が使ってみての印象も含むのだが、このカードはCaw-Bladeによく刺さる。PW、装備品を割れるのはもちろん、インスタントで土地を破壊できるのは想像以上に強い。マナ漏出用に立てた土地に撃ってカウンターを浪費させたり、色マナを拘束したりと嫌らしい動きができる。
同じくNPH産のニューフェイス、呪文滑りもなかなかに渋い。Caw-Bladeには早速標準されつつあるが、このデッキにおいてもクリーチャーや装備品を守る避雷針としての意義は大きい。ことシャーマンデッキにおいては、シャーマンが真っ先に除去対象になり序盤の動きが鈍くなりがちなため、先に呪文滑りを出しておくメリットは大きい。他のデッキへの対策カードとして見ても、剣を装備した石鍛冶を止められる、双子コンボへの強烈な牽制になる、赤単に火力を浪費させる、ヴァラクートの被害を多少抑える、などなど有効範囲は意外に広い。
太陽のタイタン1挿しというのも面白い。これもCaw-Bladeから転用したと思われる戦法で、単純にアドバンテージを取れる以上に装備品破壊を無意味にできる。
5マナまでは急速に伸びるが6マナにはなかなか到達できないマナカーブではあるのだが、そこはシャーマンデッキ。必要な時にサーチして不要なときは捨てればよいため邪魔にはならない。
全体の構成としてはマナ加速からの鷹・石鍛冶とシャーマン・復讐蔦という二大戦略を有しており、デッキの強い部分は前環境から何ら変わっていない。石鍛冶とシャーマンによりほとんどのカードをサーチできるこのデッキにおいては、NPH参入により選択肢がさらに増えてより柔軟性が増したように思える。サーチさえ機能すれば、どんな相手であっても何かしらの有効牌をもってくることができる。
気をつけなければいけないのが、サーチが充分機能しない場合である。具体例としては、RDWが挙げられる。赤白剣と殴打頭蓋により一見真っ赤なデッキに有利なように思えるが、赤白剣は装備できるのが大体4ターン目以降、殴打頭蓋は石鍛冶が除去されれば戦場に出せるのは4ターン目か5ターン目と、全然間に合ってない。またシャーマンは戦場に出てからサーチができるまでにタイムラグがあり、除去されるとデッキが上手く機能しなくなるケースすら出てくる。
赤対策のカードはシルバーバレットではなく素引きする前提でサイドインしないと、成すすべもなくボコボコにされる危険性が大きい。例えばこのデッキのように、呪文滑りをメイン2枚+サイド1枚にしてサーチ無しでも引いてこれるようにするのも手だ。
【四肢切断】
デッキというわけではないけど、新環境を象徴するカードの一枚。
今回の板橋予選でも、Top10のうち実に9つのデッキで採用されている。
-内訳-
1位Caw-Blade(3枚)
2位GWB Aggro(3枚+サイド1枚)
3位Caw-Blade(3枚)
4位Caw-Blade(4枚)
5位RDW(サイド3枚)
6位WGR Allies(0枚)
7位RDW(4枚)
8位Caw-Blade(3枚)
9位Caw-Blade(3枚)
10位GW Aggro(3枚)
何という屠殺場ww
いくら黒マナがなくても撃てるとはいえ、ここまで氾濫するとは思ってなかった。
これを一つみて気がついたのが、「Dark-Blade」ことタッチ黒Caw-Bladeが結果を出せていないこと。Caw-Bladeが黒をタッチする理由はハンデスと除去だが、そのうちの除去については黒を足さずとも四肢切断でこと足りるようになってしまった。結論を出すには性急だが、四肢切断の登場とタッチ黒Cawの減少は無関係ではないだろう。
この流れとは全く逆行するが、「呪文滑りに効かない」という一点を理由に自分はわざわざ黒をタッチして喉首狙いを採用した。しかしそのレシピを使ったゴブは、墨蛾や先駆のゴーレムが除去できずにかなり苦労したとのこと。今主流のインスタント黒除去の性能を比較してみよう。
カード名:長所/短所
破滅の刃:墨蛾、先駆のゴーレムを除去できる/黒タイタン、φ十字軍、細菌トークンを除去できない・呪文滑る
喉首狙い:黒タイタン、φ十字軍、細菌トークンを除去できる・呪文滑らない/墨蛾、先駆のゴーレムを除去できない
四肢切断:無色1マナ使える・φ十字軍、細菌トークンを除去できる・墨蛾、先駆のゴーレムを除去できる/神話タイタンサイクルを除去できない(追記:聖別されたスフィンクスもいたね)・呪文滑る・ダメージレースが辛くなる
こう見ると、何色でも使えるクセに破滅の刃と喉首狙いの良いところを合わせたような、実にインチキ臭い性能だ!メインに採用する除去としては、これ以上ないくらいの汎用性を備えている。
しかしこのカードは「神話タイタンサイクルを除去できない」「呪文滑りが効く」というマイナスの特性を備えていることも忘れてはいけない。特にタイタンサイクルを除去できないのは非常に痛く、除去をこれに頼っているとヴァラクートを踏んでどうにもならなくなる危険性を孕んでいる。
とはいえ超優秀カードであることは代わりないため、弱点を補えるような他の除去と併用し、サイド後の枚数調整できることが望ましい。ウチのデッキならメイン喉首1+四肢切断2、サイドに喉首2なんてのがいいかな?
ありきたりな結論になるけど、この超優秀除去は今後ますます広く使われるようになるだろう。
ヴァラクートが沈黙している限りは・・・・
あーー、ちょっと書くつもりがまた5000字近くやっちまったよ><
書きたいことを短くまとめるのもスキルだ、と痛感・・・
ま、ちょっとビートダウンが好きな素人が誰でもわかることをシタリ顔で語ってるだけなんだけど、ニッセン予選の結果とか全然知らなかった人が読んで「ふーん」くらいに思ってくれればそれでいいんじゃね?くらいなスタンスでゆるーく書いてます。
最後に書くことじゃないけど、暇なら読んでねww
超大事な追記!!!
上で紹介した2個目のデッキ、ずっとシャーマン入りのつもりで書いてたけど実は入ってなかったことが判明!
いやーーー恥ずかしいーーーもうダメーーー><
あとでおうち帰ったら大幅に加筆訂正します。。
どうもすまそ。。。。。
コメント
あとリンクさせていただきました。
まぁ、そりゃ積まない手はない。
しかも色が黒でφ十字軍が涙目…
そして、みんな言ってるけど、ライフロスも赤白剣と頭蓋殴打で無問題。
石鍛冶でプロテクションは着け放題だから、
タイタンすり抜けて殴れるし、緑タイタン以外は怖くないかもね。
黒タイタンでダメージレース、なんてもう無理。
俺はスフィンクスを積んで頑張るかなー。
上のレシピは面白いですね。
GW=アグロというイメージがあったので新鮮です。
サイドの吸血鬼の呪詛術士が異彩を放っています。
これが緑ビート厨の思考だよw
特に興味のないCaw-BladeとかRDWの話はほとんどしない、このワガママ加減w
>shinさん
けどまーこれ取り上げてる内容はかなり偏ってるから、公式記事とか他のDNもちゃんと読んでねw
>こりんさん
リンクどもです!
ご覧の通り、今は鷹と石鍛冶にまみれた環境ですw
今日取り上げたような鷹で鷹を喰うデッキというのもなかなか面白いもんですよ!
>LEDさん
なんというか、青黒コン乙であります・・・
「黒タイタンなら除去れないからダメージレースができる」っていう認識はちと甘かったですね、反省反省。
聖別も強いけどジュワーもなかなか信頼感のあるフィニッシャーなんじゃないかな?とか思ってみたり。でも鷹鷹チャンプで結局攻撃通らなくてダメか・・・
>カジカジさん
おおいいですね!今の強化されたCawの弱い部分を突けるのがGWなんで、ワンチャンありますよ!よかったらウチの荒鷹も持って行っちゃってくださいw
>メリーさん
ヘックスメイジはかなーり禍々しいですよねww
ハンデスと除去で捌きながら徐々打点を上げていくのはドランカラー伝統の動きですね。
個人的にはマナ加速しまくって高速ドブンする方が好きですけどww
>eraくん
ぬーん!(たまにはレガシもやってみたいお・・・)
実はシャーマン入ってないですよね?w
きゃーーほんとだーー!!はずかしぃーーーー><
これが、これが固定観念の怖さか・・・
パーツはあると思うので、恐れながら試しに組んで回させていただきます・・・。
あ、あとリンクさせていただきましたm(_ _)m
ビート厨的にとても参考になります。
あと、リンクさせて頂きましたので今後もよろしくお願い致します。
ではでは早速試してみてくださいよ!調整を加えるのであれば、まずは本文にあるとおり黒除去枠を2種類混ぜるようにするといいですよ。
僕は已然喉首を推しますけど、四肢切断か破滅の刃も相手次第で使いわけられるようにするといいですね。
有名人からのリンクキターー(゜∀゜)ーー!!!
実は僕も前々から拝見してたんですけど、なかなかリンクのお願いができずにいたんです><
こんな駄文(な上に今回は大チョンボw)ですけど、今後とも是非是非よろしくお願いします!
確かにろーひーはこういう構成好きだよなぁ。
でも俺は荒鷹を推すよw
>へーびー
もー嫌!ますますシャーマン嫌いになったもん!プンスカ!
鳥がいないのは衝撃的やな…
緑白(ドラン)は、極楽鳥4から始まるものだと思っていた…
でも考えたらドランって、前のエクテンのも鳥無し教主無しだったし、意外と1マナ生物は要らないカラーなのかもね。