土曜日はGCCで例の賛美バント(緑白)を実戦投入してみた。

だがしかし、物事は最初からそう上手くは運ばないのである。

一回戦 ナヤアグロ
○××
一戦目は二段攻撃と飛行を生かしてブン殺するも、二戦目、三戦目はかがり火後でGG。一発は安全な道で回避できたのに・・・

二回戦 ジャンドケッシグ
○○
一戦目はダブマリ相手にブンブン、二戦目はお互いマナフラッドだったがアジャニがコツコツ成長し大能力で勝ち。

三回戦 デルバー
○××
こちらの良回り勝ち→俺のプレイミス負け→相手の良回り負けという感じだった。プレイミスは、具体的には相手の幻影の像(荘厳な大天使)を怨恨で殺さなかったこと。お陰で機を見た援軍との友情コンボをされひどいことに。しかも最後も相手のフルパンでライフがぴったり無くなることに殺されるまで気がつかないクズっぷり。
そんなことがあったせいで負けたけど、メインサリアがめちゃめちゃ強いことは確認できた。

四回戦 青緑感染
○○
二戦ともサリアで動きを抑えて圧殺する感じだった。

五回戦 ナヤアグロ
××
二戦とも2ターン目の夜明けのレインジャーに完封された。これは何か対策を考えなければ・・・・

六回戦 赤黒アグロ@おかぴー
○○
フリプもしまくったのであんまり覚えてないけど、ただ単に大天使が大暴れして勝っただけだった。

というわけで、無念の3-3。

他にも緑単、テゼレット(詩音さん優勝おめ)、赤単ゴブリン等々ともフリプしたんだけど、やっぱりナヤが一番の癌だなぁ。

現状のリストはこんな感じ。
デッキ名:辻斬りBANT(←響きがいいのでこれでいこうかと)

土地 (24)
4 : 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
2 : 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 : 魂の洞窟/Cavern of Souls
3 : 戦の大聖堂/Cathedral of War
6 : 森/Forest
5 : 平地/Plains
クリーチャー (27)
4 : 極楽鳥/Birds of Paradise
4 : アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim
4 : 堂々たる撤廃者/Grand Abolisher
3 : スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
3 : 刃の接合者/Blade Splicer
3 : 銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin
3 : 修復の天使/Restoration Angel
2 : 荘厳な大天使/Sublime Archangel
その他 (9)
4 : 怨恨/Rancor
3 : 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
2 : 四肢切断/Dismember
サイドボード (15)
3 : 精鋭の審問官/Elite Inquisitor
2 : 悪鬼の狩人/Fiend Hunter
2 : ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter
3 : 刃砦の英雄/Hero of Bladehold
1 : 最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll
1 : 押し潰す蔦/Crushing Vines
3 : 安全な道/Safe Passage


トップメタに虫が君臨し続けている限り、メインは安定。元は3修復の天使・3荘厳な大天使だったけど、直前で2修復・4大天使にした。賛美重複のおかげで大天使が2体並んだ試合はほとんど勝てる。

虫相手には、後手番のみ守勢に弱いアジャニを抜き、デルバーを打ち落とす悪鬼の狩人、押し潰す蔦を入れる。あとは乗り手が馬鹿なことをしなければいいだけ(これが一番難しい)。

問題はナヤ。マナ生物8+撤廃者4+サリア3+銀刃の聖騎士3=計18枚もタフネス2以下が入っているのは、かがり火に対してあまりに無防備すぎる。加えてサイド後は焼却まで入ってくるので、タフネス4の修復の天使であってもそこまで信頼できない。
安全な道は中盤以降のかがり火奇跡を帳消しにできるので必須なものの、序盤のマナ生物スタート→かがり火素撃ちへの回答にはならない。加えて焼却も軽減できない。何か別の対策をしないと、かがり火分の不利を覆せない。

低タフネス域の生物は、現状では一番弱い撤廃者を精鋭の審問官と入れ替えている。審問官は絡み根、高原の狩りの達人、夜明けのレインジャーに強いので(ウルフィー系は「狼男」ではなく「狼」なのでプロテクションから漏れる、残念)悪くないと思ったが、結局火力で流されたりサイズで押し負けるので対ナヤではそれほど有効ではなかった。

ナヤ戦の負けパターンはかがり火で盤面を掃除されてその後、
①修復の天使でブリンクしてトークン量産
②ウルフィーの銀心で巨大化
③ばら撒いたマナ生物をガヴォニーで強化
という展開で盤面を制圧される。
しかし単体除去はほとんどなくあっても火力なので、ある程度サイズのあるクリーチャーは生存しやすい。

メインの構成がカッチリ固まっているので極力マナ域を崩さずメインの動きを阻害しないサイドボーディングを心掛けていたが、メインで勝てないナヤには発想を変えないといけないかもしれない。

そこで考えたのが、こちらもサイズ負けしない恐竜を入れてしまおうという案。
一つずつ候補を見ていくと、

(1)大修道士エリシュ・ノーン
出たら勝てる恐竜。以前はリアニメイト以外にも緑白系のサイドボードによく見かけたが、最近はめっきり見ない。何故か、それはかがり火の存在。緑系アグロ対決でマナ生物の天敵といえば以前は迫撃鞘くらいだったので比較的マナが伸びやすかった。しかしかがり火の登場以降、マナ生物をばら撒く手法には常にリスクが伴うようになった。今のナヤ相手に悠長に7マナまで伸ばすゲームプランはありえない。
さらに言えばナヤは士気溢れる徴集兵も潜んでいるカラーなので、幸運にも7マナに到達して着地したとしても返しで奪われて即死する可能性まである。

(2)ワームとぐろエンジン
同じくアグロキラーの恐竜。コントロールではナヤ殺しの定番で、出てしまえばナヤ側が対処できる手段は少ない。しかしそれはあくまでコントロールが使った場合の話。除去で序盤をしのぎドローソースで安定して土地を確保できるコントロールと違い、緑系アグロは少ないリソースの中でマナ生物に頼ってマナを伸ばさなければならない。マナ域はエリシュ・ノーンよりは一つ軽い6マナ、しかし4~5ターン目の土地の適正枚数は4枚程度(デッキ60土地24の場合)。足りない2マナ分はどうしても他のマナ加速手段に頼らざるを得ない。6マナと7マナという違いはあるものの、ここで結局エリシュ・ノーンと同じ問題に直面する。

(3)ウルフィーの銀心
ナヤ側も多用している恐竜。5マナ域と全二者よりも軽いものの、単体のサイズはこれらを超える。5マナというのは、かがり火環境下ではどうだろうか。4~5ターン目の土地の適正枚数は4枚程度、つまりマナ加速は1マナ分でいい。これを目指して2枚目以降のマナ生物を手札に温存するプレイングをすれば、一回流されてもなんとか出せないことはない。マナスクリューを起こさずマナ生物を複数引いて手札に銀心、確率で考えれば厳しい条件ではあるが。一度出てしまえば、極楽鳥や天使と結魂して航空戦力を火力から守れる利点があるのは大きい。相手も銀心と結魂した修復の天使や極楽鳥で空を守っていたとしても、同じサイズ同士なら単体強化に優れるこちらが押し切れる。

(4)最後のトロール、スラーン
もはや恐竜とは言えないサイズだが、頑丈さはピカイチ。4マナ域なのでマナ加速なしでギリギリ出せて、火力も単体除去もほとんど効かない。ナヤで除去できる手段は、ファイレクシアの変形者での対消滅くらい。
4/4とそんなに大きくはないが、賛美が一つ乗ったり怨恨がつけば、打撃力はなかなか大きい。しかしナヤ側に銀心や接合者のゴーレム2体で守られると殴れないため、これだけでは攻めきれない感はある。

他にもタイタンシリーズや殴打頭蓋なども候補に入りうるが、現実的な選択としては(3)(4)あたりか。(4)のスラーンにしても、再生には2マナかかるためテンポよく動きつつ能力を活用するにはやはり5マナは欲しいところ。
とすると(3)に書いたように、適正枚数の土地引き+マナ生物複数引きという厳しい条件をクリアしないといけない。とすると、マナ加速は今のメイン8枚だけでは足りないのではないかとも考えられる。これらとセットでマナ加速もサイドインする場合の候補も考えてみる。

(A)追加のマナクリーチャー(ラノワールのエルフ等)
単純にマナ生物を増やす、というのはかがり火への耐性を弱めている上にマナフラッドのリスクをも増やすので現実的ではない。

(B)不屈の自然
マナ生物が死にやすいのであれば安全に土地を増やせばいいという発想。確かに安全ではあるが、十分なマナがあるときに引くと完全に腐るというリスクがある(マナ生物は腐っても生物なので、賛美や強化で殴ったりチャンプブロックする役目がある。特に極楽鳥は重要)。

(C)国境地帯のレインジャー
加速はしないが土地を引きこみ、自身も2/2と最低限のサイズがある。マナ生物と違い死んでも仕事はしてくれているという強みがある。しかし3マナと決して軽くなく加速もしないため、テンポが悪い。1挿しで緑の太陽の頂点のサーチ先にするような使い方は便利だが、頂点も無しで数枚サイドインするようなものか。

(D)夜明け歩きの大鹿
1マナと生贄で不屈の自然が撃てる熊。かつての桜族の長老と違い、土地サーチに1マナかかるのが辛い。即座にマナを伸ばしたい場合は3マナ必要だし、戦闘させながら死にそうになったところで土地に変えたい場合は常に1マナ立たせる必要がある、とどうにもテンポの悪さが目につく。1ターン目にマナ生物、2ターン目に大鹿という展開ならば自然に1マナを浮かせられるが、果たしてどうか。

(E)ヴィリジアンの密使
大鹿と違いPIGで不屈の自然が誘発するのでマナ要らず、反面任意のタイミングで土地に変換できない。マナ加速として見るには不確実だが、2マナ2/1で死ぬと土地に変わる生物ということで、かがり火でマナ生物を焼き払う戦術に対する対抗策にもなりうる。怨恨との相性も良好で、4/1トランプルと高パワー低タフネス、ダメージ源として無視できないが殺すとマナが伸びる、というジレンマを孕んだ生物が出来上がる。ナヤだけでなく他の除去が濃いデッキにも有効だが、火柱は勘弁。あと幻影の像でコピーされるのも辛い。
確実にマナ加速するには除去も兼ねた迫撃鞘と併用するのが望ましいが、さすがにそこまでするとスロットを圧迫しすぎてデッキ本来の動きに支障が出る。



といったところで、恐竜プランのサイドボーディングを取るなら、(1)~(4)の恐竜を2~3枚と(A)~(E)のマナ加速を2~3枚程度投入するのがいいのではなかろうか。サイドボードは、
3 : マナ加速
2 : 悪鬼の狩人/Fiend Hunter
2 : ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter
2 : 刃砦の英雄/Hero of Bladehold
2 : 恐竜
1 : 押し潰す蔦/Crushing Vines
3 : 安全な道/Safe Passage
こんな感じかな?
安定性のあるマナ加速であれば、撤廃者4枚とは別にアヴァシンの巡礼者あたりを数枚サイドアウトして、
4: 極楽鳥
2: 巡礼者
3: サイド後のマナ加速
として9枚体制とし、空いた撤廃者の枠に恐竜枠とは別に3マナ域以上(悪鬼の狩人や刃砦の英雄)を入れ、多少重たいが火力に強い構成にするのが良いのではないか。恐竜枠はアジャニ、銀刃の聖騎士を先手後手に合わせて数枚抜く。
今までの考察からすると(3)ウルフィーの銀心+(E)ヴィリジアンの密使の組み合わせが一番いいように思え、(4)最後のトロール、スラーンは対コントロールに恐竜枠とは別に1~2枚確保しておいた方がいいように思える。
(刃砦の英雄はケッシグ系相手に金屑の嵐で流されずに速度で押し切るために取っているが、ここをスラーンにするという手もある)。






・・・・・・と、ここまで足りない脳みそを雑巾のように絞って考えてはみたものの、どーでしょうか。
単純にかがり火X=1をケアするだけなら、精鋭の審問官を月皇ミケウスに入れ替えるという手もあるし、いっそメインの戦の大聖堂をガヴォニーの居住区にしちゃえばいいんじゃないかという考え方もできる。
マナ域を上げるという選択は、マリガン時のリスクを高めることにも繋がるので、ブン回りをかがり火一発で台無しにされるリスクと天秤にかけないといけない。

ちょっと他の人の意見も聞いてみたいので、今起きてこの記事を最後まで読んでしまった暇なアナタは、暇ついでにコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

明日の朝までに納得いく形に仕上がれば、PWCに突撃してみようかな~とか考えてたり。

コメント

オカピー
2012年7月16日0:48

お疲れ様でした!
本番でもフリーでもいろんな生物が常軌を逸したサイズになった記憶しか残っていないです。

バントの人
2012年7月16日0:50

おつ~
4/5の極楽鳥とかどういう状態になってるのか絵面が想像つかないよなw

荒@新宿勢
2012年7月16日5:01

かがり火対策とは関係ないが、倦怠の宝珠なんてどうだろう

バントの人
2012年7月16日6:41

宝珠は確かに効くには効くが、このデッキには合わないなぁ。
先置きできないと効果ないのが辛い。
例えばテゼコンなら全除去で先に出された生物を掃除できるから後から置いても効果を発揮できるけど、そういうことはできないしね。

シグ
2012年7月16日13:21

金輪際とか??

バントの人
2012年7月16日13:53

いや~それも結局倦怠の宝珠と同じ問題が…
ギシアンで覗いてハンド殺してく青白コンは格好良かった

ままま
2012年7月16日14:42

結局かがり火が強すぎるのでそれ専用のサイドボード入れるくらいでいいとおもいます。
金輪際とかは本気でありかと。
後はミケウスとか最近の対策カードらしいですが、マナ生物を守るなら金輪際orいれないorマントラくらいしかおもいうかばないっす。

HIRO
2012年7月16日16:03

そろそろトップメタをナヤに切り替えてもいいかもしれないね。

バントの人
2012年7月16日22:38

>まままさん
ん~、かがり火を撃たれても痛くない密使はいいと思ったんだけど、ダメかなぁ?

>ろーひー
なんだろう、ナヤはさほどプレイングが難解ではないから草の根で大人気だけど、やっぱり上手い人の使う虫に勝るものはないと思うんだよな。
デカい大会の上位はまだまだ虫が最大勢力だろう。

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