ここ数週間モダンのバントアグロを調整していてわかったこと。
 
このデッキは構築もプレイングもとにかく難しい!今まで使ってきたデッキの中でも屈指のじゃじゃ馬。

これには色の問題が大いに関わっていて、一見すると貴族の教主、タルモゴイフ、聖トラフトの霊、修復の天使、流刑への道、呪文嵌めとモダン一線級のカードが揃っていて強そうに見える。しかし、他の多色デッキと比べ致命的な欠点を抱えている。それは、軽くて汎用性のある妨害カードがないこと。例を挙げると、コジレックの審問、思考囲い、突然の衰微、稲妻といったところ。軽いスペルはあるものの、流刑への道は土地を与えるデメリットがきつく、呪文嵌めは対象が限られる、ドロモカの命令は格闘のためのクリーチャーが必要と、どれもカードパワー相応の短所を抱えている。おかげで特に序盤の立ち回りがとても難しく、早速1ターン目からマナクリーチャーやドローを撃つか、流刑や呪文嵌めを構えるか、タップイン土地を処理するか、という悩みが始まる。土地の展開の仕方も、白のダブルシンボルと青のトリプルシンボルが共存している上に緑クリーチャーのターン内2アクションも取れるようにしたいので、中盤以降を考えてなるべく受けが広いようにしなくてはならず、かつ相手によってはショックインのダメージも極力避けないといけない。

何も考えずに生物を全展開すればカウンターや除去で致命的なスペルやパーマネントに対処する機会を失うし、警戒して構え続けているとターン内に複数アクションを取られて盤面差がついてしまう。自分のデッキを熟知した上で相手の動きも予想しないと簡単にゲームを落とす。逆に適切に動ければ相手の動きをシャットアウトしつつ速やかにダメージレースを仕掛けて勝つことができる。繊細さゆえに構築、プレイング、引き運、全てが求められる難易度の非常に高いデッキなのである。

・・・・という自分の実力にまったくそぐわないものが誕生してしまいましたとさ。

実際使ってて吐きそうになったり心が折れかけることもあるけど、伊達に(無駄に長年)バントの人をやってきたわけじゃない!これを乗りこなしてこそ名実ともにバント使いになれると信じて日々調整と練習に励んでおります。

というわけで、先週土曜日と今週火曜日のBMのモダン大会の簡易レポ。

5/24 BIG CUP MODERN

一回戦 黒単ポックス2-1
メインは相手のダブマリから小悪疫→精神ねじ切りとベストムーブをされてどうしようもなかったが、サイド後は相手の動きが芳しくないこととミラディンの十字軍が強くて勝ち。

二回戦 ジェスカイ8稲天@Snake 1-2
元「だがMTG」勢。こちらはパワー3飛行警戒速攻に終始手を焼き、流刑と火力いっぱい引かれて負け。

三回戦 アブザンタッチ赤 0-2
メインは除去除去きらめく願い→ヴェスコーバの血男爵と動かれて負け。血男爵対処不可能すぎてヤバイ。サイド後は神の怒りで場を流された後のドローが土地ばかりで負け。

四回戦 ティムール双子@ryouさん 0-2
元「だがMTG」勢その2。メインは2ターン目トラフトから削りきる前に双子コンボ決まってGG。サイド後は双子パーツを全抜きされて対策カードが腐ったところで、高原の狩りの達人に対処できずに負け。

五回戦 ジャンド 2-1
漁る軟泥にキッチンとタルモを封殺されて言わされるが、例によってミラディンの十字軍が強い強い。

2-3、無念。
相手のデッキを理解できていないせいで2択、3択で弱い選択肢を選んでしまっていることと、消耗戦になったときにカードパワーで押し負けている印象。

そんな折、パン1兄貴ことフジモンさんから「ギデオンとかどうよ?」とおススメされたので、試してみることに。確かにギデオンはモダン環境で1対1交換で確実に対処できるのは思考囲いか大渦の脈動くらいだし、攻撃強制でブロッカーをどかせられるので攻める局面では追加の謎めいた命令のように使えるし、守る局面では謎命令より強い。

・・・と、思ったのだが結果やいかに。
他にもいろいろ調整して平日大会へ。


5/26 BMなんば 火曜モダン

一回戦 バーンタッチ緑 2-1
メインはライフが多いうちにエルズペスが着地して、相手の速槍やガイドを引き受けてくれたおかげで場固めが完了して勝ち。二戦目はガイドガイド速槍とどうしようもない動きをされ一本落とすが、三戦目はコーの火歩きで守ってギデオン着地して勝ち。強いぞギデオン!

二回戦 ナヤバーン 2-1
メインはひたすら軽クリーチャーを並べて物量勝ち。二戦目はマリガン後白マナが土地から出ない手をキープして案の定教主が焼かれ、後引きした土地も島島ガヴォニーだったのでどうにもできず。三戦目は流刑流刑修復の天使からのギデオンで蓋して勝ち。マジで強いギデオン!

三回戦 アブザンコントロール 2-0
メインは教主バッパラから謎命令二連発で序盤をしのぐが、包囲サイが2体出てくる(1体打ち消したのに・・・)。そこでわざと復活の声2体をチャンプブロックさせて5/5トークンを2体製造してサイを止め、修復の天使で勝ち。サイド後は呪文嵌めでタルモを消しつつ生物を展開するが、滅びで流れる。さらに展開した生物も滅び。そこからトップ勝負になるが、ミラディンの十字軍、聖トラフトの霊と対処しずらい生物を展開できて勝ち。

BMなんば平日大会、初の3-0でございます!
バーンに対してメインから強い構成にしていたのが当たりだった。それからギデオン、マジで強い!殴ってくるデッキに対しての制圧力は、スタンダードのとき以上かもしれない。

現状のデッキはこれ。

土地 (22)
2 : 神聖なる泉/Hallowed Fountain
1 : 寺院の庭/Temple Garden
2 : 繁殖池/Breeding Pool
2 : 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
2 : 活発な野生林/Stirring Wildwood
1 : 秘教の門/Mystic Gate
1 : 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 : 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 : 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 : ガヴォニーの居住区/Gavony Township
1 : 平地/Plains
2 : 島/Island
1 : 森/Forest
クリーチャー (24)
4 : 貴族の教主/Noble Hierarch
2 : 極楽鳥/Birds of Paradise
4 : タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 : 復活の声/Voice of Resurgence
2 : クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
3 : 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
3 : 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
3 : 修復の天使/Restoration Angel
その他 (14)
4 : 流刑への道/Path to Exile
3 : 手練
3 : 呪文嵌め/Spell Snare
2 : 謎めいた命令/Cryptic Command
1 : 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
1 : ギデオン・ジュラ
サイドボード (15)
3 : コーの火歩き/Kor Firewalker
2 : ミラディンの十字軍/Mirran Crusader
2 : ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
1 : 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
2 : 呪文貫き/Spell Pierce
1 : 自然の要求/Nature’s Claim
1 : 石のような静寂/Stony Silence
2 : ハーキルの召還術
1 : 至高の評決/Supreme Verdict

血清の幻視は使ったターンに限っては1マナ1ドローでしかないので手練にしたところ、とても使い勝手がいい。カードパワーは高いけど汎用性のないカードで出来ているこのデッキを回すにはうってつけの性能だった。
スカイプで回した感じをみても、なかなかいい仕上がりになってきている。

明日からはいよいよGP千葉!本戦のシールドがメインだけど、地味にサイドイベントのモダンも楽しみ。ここで経験値をつんでさらに調整し、来月のPPTQに備える!

コメント

snake@ポン橋肩慣らし勢
2015年5月28日20:44

土曜はおつっしたー!
ギデオン強そう!
タルモがないけどそのうち似たようなバントも組みたいですなぁw

バントの人
2015年5月28日21:06

バントはええぞー!組もうとして吐く、調整して吐く、負けて吐く!www
タルモは強いが必須ではないんで、是非是非トライしてみて!

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索