GPT@プロコアあべの&セレズニア大変異デッキ解説
2015年11月2日 レポ コメント (2)土曜日はRPTQの裏番組、プロコアのGPTに行ってまいりました。
デッキはセレズニア大変異、後で詳しく解説しまーす。
一回戦 アブザンアグロ
G1:後手、搭載歩行機械→白蘭+勇敢な姿勢をアナフェンザ、でテンポを取る。精神背信でハンドを覗かれるが、ドロコマ・龍殺しx2で空振り。そして返しにギデオンをトップデックして殴り勝つ。
G2:マリガン後にマナフラッドを起こし、物量負け。
G3:管理人は即座に絹包みされるが、2t歩行機械をジワジワ育てて3/3になったところでスーラクが速攻パンチ。次ターンにギデオンが速攻パンチして勝ち。相手は土地4枚で止まり、ハンドにはロックが3枚腐っていた・・・
2-1
二回戦 アブザンアグロタッチ赤
G1:相手の初動管理人を、歩行機械+ドロコマで3ターン目に除去。ギデオンはスーラクの速攻で即座に殴り倒して、次ターンロック展開。相手もロックを出してきたので、こちらはギデオンを出して紋章、殴り勝つ。
G2:相手の歩行機械→アナフェンザという立ち上がりに対して歩行機械→白蘭+ドロコマで歩行機械を倒し、勇敢な姿勢でアナフェンザを倒す。こちらもアブチャ等の除去を食らうも、出てきたサイはギデオン+ドロコマで除去して、そのままギデオンで殴り勝つ。
2-0
三回戦 アブザンアグロ
G1:ダブマリ後、管理人を即座に絹包みで追放されて攻め手を失い、サイ・ロックと叩きつけられ負け。
G2:歩行機械+ドロコマで相手の管理人を落とし、さらに歩行機械+ドロコマでギデオンの同盟者トークンを落としてギデオンを殴って落とし、ロック強襲で勝ち。
G3:歩行機械、白蘭、ラプター、ラプターと並べたところに悲劇的な傲慢が突き刺さる。その後ロック、ギデオンと展開され、ジリ貧。こちらもだいぶ遅れて傲慢を撃つが手遅れで、ミシュラランドが処理できずに負け。
1-2
四回戦 ジェスカイブラック
G1:初動管理人は一発殴った後に絹包みで処理されるが、ラプター、ラプターと連打して、ギデオン。さらにスーラクが通って殴り勝つ。
G2:初動管理人が今度は生き残ってライフを詰める。相手のジェイスに触れず変身して粘られるが、相手がギデオンやスーラクや育った管理人などの対処に除去を使ってくれたおかげでラプター2体が追放を免れ、デンプロ2体でグルグルと回して物量勝ち。
2-0
五回戦 アブザンアグロタッチ青赤
G1:相手の2ランドストップ
G2:3ターン目に間違えてバトルランドをタップインするミスをやってしまい、3マナラプターが出せない。そのテンポロスが響いて、相手の先手攻めを受けきれずに負け。
G3:お互い土地が3で止まるが、こちらはラプターを連打。光輝の炎で一旦流されるが、先に4マナに到達してギデオン着地。これが生き残り、殴り勝つ。
2-1
六回戦 ID
準々決勝 アブザンアグロ(一回戦の人)
G1:精神背信でラプターを追放された後ドローがほぼ全部土地で、相手の攻勢に対処できず負け。
G2:相手の除去ハンデス連打で一旦こっちの盤面が枯れるも、相手も生物をほとんど引けない。そこから生物を連続でトップデックしてきて、相手が対処しきれなくなり勝ち。
G3:お互い3ランドストップでこちらラプター連打。ニッサ、デンプロと引き込んで無理やりマナを伸ばし、ロック強襲で勝ち。
2-1
準決勝 アブザンアグロ(優勝者)
G1:こちら後手で、1tは管理人の鑑打ちになり、1回すれ違いで殴りあった後で案の定アブチャで除去される。さらにラプターも即除去されて相手のギデオン着地。対処手段が無くそのまま負け。まさしく先手ゲー、白蘭が恋しかった・・・
G2:蔑みで動きを鈍らされた上で相手のギデオン着地。こちらは2/2変異(中身は龍殺し)がいたので、とりあえずドロコマの格闘でトークンを倒しギデオンを殴りに行くが、ここで表返して4/3にして一撃で倒さず、忠誠度1だけ残してロック強襲にマナを使うほうを選んでしまった。これが大間違いで、返しに相手もロックと管理人を出してきて容易にはギデオンを殴りに行けなくなってしまった。結局このギデオンに最後まで対処できず、ロック本体をスタンスで除去→デンプロで拾われて再キャストと見る見るうちに盤面差が付き、逆転できなくなり負け。
0-2
結果:二没のTop4!
最後のゲームのギデオンへの対処は難しいところだけど、結果論でなくても判断ミスだったように思えるなぁ。
しかしこの日はとにかくもまあアブザンが多いこと多いこと。そのアブザンにこの日だけで4-2、加えてトップメタのもう一角のジェスカイブラックもキッチリ食っているので、デッキの出来はかなりいい感じだと思う。
今環境では今のデッキのおかげで、優勝こそないもののTop8は常連になりつつある。
メインデッキはほぼほぼ固まってきたので、このあたりで改めてバの人流セレズニア大変異のデッキ解説をしてみようと思う。
アーキタイプとしては、今環境のSCG上位等でよく見かける緑白大変異。これを自己流に調整したもので、一般的なレシピと大きく違うのが白蘭の騎士とスーラク。なぜこれらを採用したかというと、同系やアブザンに対して後手番でテンポ負けしないため。準決勝のG1で起こってしまったが、緑白系デッキ同士の対決で先手と後手がほぼ同じ動きでゲームを始めると、後手がまだクロック展開にマナを使っている間に先手は除去を撃てるようになるので、後手側が圧倒的に不利になってしまう。緑白同士ももちろん、より除去の強いアブザンアグロ相手ではこの傾向がさらに顕著になる。
この後手不利を打破してくれるのが、白蘭の騎士。こいつが最も威力を発揮するのが後手3ターン目で、平地をアンタップインでサーチしてくることにより、手札からのセットランドと合わせて白蘭展開後に2マナ使うことができる。後手3ターン目に展開しつつさらに2マナ浮くというのが非常に重要で、除去なら勇敢な姿勢・絹包み・ドロモカの命令、クリーチャーなら搭載歩行機械・管理人・さらなる白蘭とできることは多い。管理人が出るのが2ターン目になってしまった場合には、この2マナを強化に充てるというプランも取れる。ここでマナを伸ばしながら2マナ2マナの2アクションを取ることで、先手後手が入れ替わったかのようなテンポ差が生じる。現環境の緑白系アグロは3ターン目まではマナカーブ通りに1ターン1アクションしか取れず、4マナまで伸びてようやく2マナ+2マナや1マナ+3マナというふうな2アクションを取れるようになる。前環境で2アクションのターンの到来を早める役割を担っていたのが森の女人像だったが、今環境で白羽の矢を立てたのがこの白蘭なのだ。
このテンポ戦略はジェスカイに対しても有効で、緑白の生物に対してジェスカイが除去で1対1交換を取り続けるのが序盤の攻防となるので、カマキリやジェイスを出された直後以外は常に相手がマナを立てた状態で動かなければいけない後手は非常に不利になる。が、白蘭から早期に2アクションを取ることで全ての動きを捌ききるのを困難にさせ、こちらのクロックを残して中盤戦に繋げることができる。
スーラクは白蘭に比べると4マナと重く、隙の生じるビッグアクションだが、逆に相手がビッグアクションを起こしてきた返し強い。特に、ギデオン、ソリンといったPWの返しに強い。状況により相手にブロッカーが数体残っていることもあるが、例えば相手が先手4tにラプターで殴ってからギデオンでトークンを出し、こちらが1/1歩行機械とラプターをコントロールしているとき。後手4tでスーラクを出して速攻で全員ギデオンに殴りかかると、どうブロックしてもギデオンは落ちる。都合のいい想定のようにも思えるけど、相手がスーラクのことを想定せず動く1ゲーム目では特にこういうシチュエーションは多い。
除去なら割となんでも効くので長生きはしてくれないけど、万が一除去されずに生きてターンが帰ってくれば次は何を出しても速攻がつくので、ひどい場合はギデオンが5/5速攻破壊不能で殴りにいくこともある。デンプロとの相性も良好で、まっさらな盤面に裏向きで出して、相手のエンドに大変異してスーラクを拾えば、次ターンには8点クロックの出来上がり。アブザンやジェスカイ相手に消耗戦になったときに、この用途が活きてくる。
以上の2枚を加えたことにより、アブザン・ジェスカイだらけの会場でもダイス勝率=マッチ勝率とならずに、ダイスは全然勝てなくても試合にはちゃんと勝てるようになりました。
この2枚を加えたことによる欠点は、トップ勝負に弱くなったこと。白蘭もスーラクも単体ではさほどカードパワーは高くなく、出したターンや盤面がかみ合うことで真価が発揮される。このスロットを裂く為に、ロック、ギデオン、ニッサ、搭載歩行機械を削ったが、こいつらの方が単体性能は明らかに上。元のメジャーなレシピの方が、後半引き勝負になったときに強いものを引ける確率が高い。実際、トップ勝負で負けてしまったゲームもいくつかあった。また、白蘭もスーラクも重ね引きしても全く嬉しくないので(対赤アグロならば白蘭は何枚あっても嬉しいが)、両方4ずつではなく白蘭3、スーラク2という枚数に落ち着いた。
トップメタの一角を占めるアブザンとジェスカイに勝つためには、アタルカレッドや赤緑上陸などの速度に特化したアグロデッキや、アリストクラッツなど軸をずらしたコンボデッキを使うのが定石だけど、同じミッドレンジながらテンポで上回るという方法もある。
その一例として、セレズニアユーザーの参考になれればこれ幸い。
デッキはセレズニア大変異、後で詳しく解説しまーす。
一回戦 アブザンアグロ
G1:後手、搭載歩行機械→白蘭+勇敢な姿勢をアナフェンザ、でテンポを取る。精神背信でハンドを覗かれるが、ドロコマ・龍殺しx2で空振り。そして返しにギデオンをトップデックして殴り勝つ。
G2:マリガン後にマナフラッドを起こし、物量負け。
G3:管理人は即座に絹包みされるが、2t歩行機械をジワジワ育てて3/3になったところでスーラクが速攻パンチ。次ターンにギデオンが速攻パンチして勝ち。相手は土地4枚で止まり、ハンドにはロックが3枚腐っていた・・・
2-1
二回戦 アブザンアグロタッチ赤
G1:相手の初動管理人を、歩行機械+ドロコマで3ターン目に除去。ギデオンはスーラクの速攻で即座に殴り倒して、次ターンロック展開。相手もロックを出してきたので、こちらはギデオンを出して紋章、殴り勝つ。
G2:相手の歩行機械→アナフェンザという立ち上がりに対して歩行機械→白蘭+ドロコマで歩行機械を倒し、勇敢な姿勢でアナフェンザを倒す。こちらもアブチャ等の除去を食らうも、出てきたサイはギデオン+ドロコマで除去して、そのままギデオンで殴り勝つ。
2-0
三回戦 アブザンアグロ
G1:ダブマリ後、管理人を即座に絹包みで追放されて攻め手を失い、サイ・ロックと叩きつけられ負け。
G2:歩行機械+ドロコマで相手の管理人を落とし、さらに歩行機械+ドロコマでギデオンの同盟者トークンを落としてギデオンを殴って落とし、ロック強襲で勝ち。
G3:歩行機械、白蘭、ラプター、ラプターと並べたところに悲劇的な傲慢が突き刺さる。その後ロック、ギデオンと展開され、ジリ貧。こちらもだいぶ遅れて傲慢を撃つが手遅れで、ミシュラランドが処理できずに負け。
1-2
四回戦 ジェスカイブラック
G1:初動管理人は一発殴った後に絹包みで処理されるが、ラプター、ラプターと連打して、ギデオン。さらにスーラクが通って殴り勝つ。
G2:初動管理人が今度は生き残ってライフを詰める。相手のジェイスに触れず変身して粘られるが、相手がギデオンやスーラクや育った管理人などの対処に除去を使ってくれたおかげでラプター2体が追放を免れ、デンプロ2体でグルグルと回して物量勝ち。
2-0
五回戦 アブザンアグロタッチ青赤
G1:相手の2ランドストップ
G2:3ターン目に間違えてバトルランドをタップインするミスをやってしまい、3マナラプターが出せない。そのテンポロスが響いて、相手の先手攻めを受けきれずに負け。
G3:お互い土地が3で止まるが、こちらはラプターを連打。光輝の炎で一旦流されるが、先に4マナに到達してギデオン着地。これが生き残り、殴り勝つ。
2-1
六回戦 ID
準々決勝 アブザンアグロ(一回戦の人)
G1:精神背信でラプターを追放された後ドローがほぼ全部土地で、相手の攻勢に対処できず負け。
G2:相手の除去ハンデス連打で一旦こっちの盤面が枯れるも、相手も生物をほとんど引けない。そこから生物を連続でトップデックしてきて、相手が対処しきれなくなり勝ち。
G3:お互い3ランドストップでこちらラプター連打。ニッサ、デンプロと引き込んで無理やりマナを伸ばし、ロック強襲で勝ち。
2-1
準決勝 アブザンアグロ(優勝者)
G1:こちら後手で、1tは管理人の鑑打ちになり、1回すれ違いで殴りあった後で案の定アブチャで除去される。さらにラプターも即除去されて相手のギデオン着地。対処手段が無くそのまま負け。まさしく先手ゲー、白蘭が恋しかった・・・
G2:蔑みで動きを鈍らされた上で相手のギデオン着地。こちらは2/2変異(中身は龍殺し)がいたので、とりあえずドロコマの格闘でトークンを倒しギデオンを殴りに行くが、ここで表返して4/3にして一撃で倒さず、忠誠度1だけ残してロック強襲にマナを使うほうを選んでしまった。これが大間違いで、返しに相手もロックと管理人を出してきて容易にはギデオンを殴りに行けなくなってしまった。結局このギデオンに最後まで対処できず、ロック本体をスタンスで除去→デンプロで拾われて再キャストと見る見るうちに盤面差が付き、逆転できなくなり負け。
0-2
結果:二没のTop4!
最後のゲームのギデオンへの対処は難しいところだけど、結果論でなくても判断ミスだったように思えるなぁ。
しかしこの日はとにかくもまあアブザンが多いこと多いこと。そのアブザンにこの日だけで4-2、加えてトップメタのもう一角のジェスカイブラックもキッチリ食っているので、デッキの出来はかなりいい感じだと思う。
今環境では今のデッキのおかげで、優勝こそないもののTop8は常連になりつつある。
メインデッキはほぼほぼ固まってきたので、このあたりで改めてバの人流セレズニア大変異のデッキ解説をしてみようと思う。
デッキ名:Honor Bound
土地 (25)
3 : 梢の眺望/Canopy Vista
4 : 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 : 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
4 : 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
5 : 森/Forest
5 : 平地/Plains
クリーチャー (25)
4 : 始まりの木の管理人/Warden of the First Tree
3 : 搭載歩行機械/Hangarback Walker
3 : 白蘭の騎士/Knight of the White Orchid
4 : 棲み家の防御者/Den Protector
2 : 隠れたる龍殺し/Hidden Dragonslayer
4 : 死霧の猛禽/Deathmist Raptor
1 : 巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
2 : 狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller
2 : 風番いのロック/Wingmate Roc
その他 (10)
1 : 勇敢な姿勢/Valorous Stance
2 : 絹包み/Silkwrap
3 : ドロモカの命令/Dromoka’s Command
1 : 停滞の罠/Stasis Snare
3 : ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar
サイドボード (15)
3 : ランタンの斥候/Lantern Scout
1 : 巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer
2 : 徴税の大天使/Archangel of Tithes
1 : 風番いのロック/Wingmate Roc
2 : 囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental
2 : 見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen
1 : 勇敢な姿勢/Valorous Stance
2 : 神聖なる月光
1 : 悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance
アーキタイプとしては、今環境のSCG上位等でよく見かける緑白大変異。これを自己流に調整したもので、一般的なレシピと大きく違うのが白蘭の騎士とスーラク。なぜこれらを採用したかというと、同系やアブザンに対して後手番でテンポ負けしないため。準決勝のG1で起こってしまったが、緑白系デッキ同士の対決で先手と後手がほぼ同じ動きでゲームを始めると、後手がまだクロック展開にマナを使っている間に先手は除去を撃てるようになるので、後手側が圧倒的に不利になってしまう。緑白同士ももちろん、より除去の強いアブザンアグロ相手ではこの傾向がさらに顕著になる。
この後手不利を打破してくれるのが、白蘭の騎士。こいつが最も威力を発揮するのが後手3ターン目で、平地をアンタップインでサーチしてくることにより、手札からのセットランドと合わせて白蘭展開後に2マナ使うことができる。後手3ターン目に展開しつつさらに2マナ浮くというのが非常に重要で、除去なら勇敢な姿勢・絹包み・ドロモカの命令、クリーチャーなら搭載歩行機械・管理人・さらなる白蘭とできることは多い。管理人が出るのが2ターン目になってしまった場合には、この2マナを強化に充てるというプランも取れる。ここでマナを伸ばしながら2マナ2マナの2アクションを取ることで、先手後手が入れ替わったかのようなテンポ差が生じる。現環境の緑白系アグロは3ターン目まではマナカーブ通りに1ターン1アクションしか取れず、4マナまで伸びてようやく2マナ+2マナや1マナ+3マナというふうな2アクションを取れるようになる。前環境で2アクションのターンの到来を早める役割を担っていたのが森の女人像だったが、今環境で白羽の矢を立てたのがこの白蘭なのだ。
このテンポ戦略はジェスカイに対しても有効で、緑白の生物に対してジェスカイが除去で1対1交換を取り続けるのが序盤の攻防となるので、カマキリやジェイスを出された直後以外は常に相手がマナを立てた状態で動かなければいけない後手は非常に不利になる。が、白蘭から早期に2アクションを取ることで全ての動きを捌ききるのを困難にさせ、こちらのクロックを残して中盤戦に繋げることができる。
スーラクは白蘭に比べると4マナと重く、隙の生じるビッグアクションだが、逆に相手がビッグアクションを起こしてきた返し強い。特に、ギデオン、ソリンといったPWの返しに強い。状況により相手にブロッカーが数体残っていることもあるが、例えば相手が先手4tにラプターで殴ってからギデオンでトークンを出し、こちらが1/1歩行機械とラプターをコントロールしているとき。後手4tでスーラクを出して速攻で全員ギデオンに殴りかかると、どうブロックしてもギデオンは落ちる。都合のいい想定のようにも思えるけど、相手がスーラクのことを想定せず動く1ゲーム目では特にこういうシチュエーションは多い。
除去なら割となんでも効くので長生きはしてくれないけど、万が一除去されずに生きてターンが帰ってくれば次は何を出しても速攻がつくので、ひどい場合はギデオンが5/5速攻破壊不能で殴りにいくこともある。デンプロとの相性も良好で、まっさらな盤面に裏向きで出して、相手のエンドに大変異してスーラクを拾えば、次ターンには8点クロックの出来上がり。アブザンやジェスカイ相手に消耗戦になったときに、この用途が活きてくる。
以上の2枚を加えたことにより、アブザン・ジェスカイだらけの会場でもダイス勝率=マッチ勝率とならずに、ダイスは全然勝てなくても試合にはちゃんと勝てるようになりました。
この2枚を加えたことによる欠点は、トップ勝負に弱くなったこと。白蘭もスーラクも単体ではさほどカードパワーは高くなく、出したターンや盤面がかみ合うことで真価が発揮される。このスロットを裂く為に、ロック、ギデオン、ニッサ、搭載歩行機械を削ったが、こいつらの方が単体性能は明らかに上。元のメジャーなレシピの方が、後半引き勝負になったときに強いものを引ける確率が高い。実際、トップ勝負で負けてしまったゲームもいくつかあった。また、白蘭もスーラクも重ね引きしても全く嬉しくないので(対赤アグロならば白蘭は何枚あっても嬉しいが)、両方4ずつではなく白蘭3、スーラク2という枚数に落ち着いた。
トップメタの一角を占めるアブザンとジェスカイに勝つためには、アタルカレッドや赤緑上陸などの速度に特化したアグロデッキや、アリストクラッツなど軸をずらしたコンボデッキを使うのが定石だけど、同じミッドレンジながらテンポで上回るという方法もある。
その一例として、セレズニアユーザーの参考になれればこれ幸い。
コメント
しかし見事にアブサンだらけですね。
神聖なる月光って使うところが微妙になさそうでありそうな微妙さですよね。
相手のドロコマで絹包みで帰ってくるやつを阻害したり、ロックのトークン邪魔したり、ハンガー邪魔したりできるけどサイドインするタイミングがあるようでないんですが、使うタイミングありました?
ラリー用だったのに、ラリーがアブザンに駆逐されちゃってましてねぇ・・
アブザンへのサイドは
先手:ロック、スタンス、ニッサ(白蘭3OUT)
後手:ロック、スタンス、傲慢(龍殺し2ギデオン1OUT)
ほとんどこのINOUTしかしませんでしたw